|
テーマ:最近観た映画。(39924)
カテゴリ:映画を観たよ
カンヌ映画祭でズッコケたことで有名な三池崇史監督の映画を観た。
○ストーリー 7才の少女を殺害した男・清丸。九州で出頭してきた清丸を,警視庁まで送るために,銘苅らSP2名,捜査一課2名,福岡県警1名,計5名による護送チームが結成される。だが少女の祖父は,清丸の殺害に対して10億円の賞金を賭けた。銘苅たちは,賞金を狙う一般の人だけでなく,警察内部の裏切り者をも相手にすることになる。誰も信じることが出来ないまま,彼らの任務は続く。 ------------ 主人公のSP・銘苅を大沢たかおが演じる。この人物は真面目なのだが,過去に妻子を無免許運転の犯人に殺されたという過去を持つ。 彼の相棒の白岩を松嶋菜々子が演じる。射撃のシーンで,銃の反動を「ぼよーーん」と動かして演じていたので,一気に不安になったが,予感どおり,まったくSPには見えなかった。カツラっぽいショートのヘアスタイル,黒いスーツでまとめてみても,動きがもっさりしている。脚本も,有能なSPにしたいのか,良きママにしたいのか中途半端だ。 この2人に対して,なぜか捜査一課の2人がやたらとケンカ腰だ。福岡なのに威張り散らしていて,チームワークを乱すって,警視庁の人の行動としてはフツーなんだろうか?岸谷五朗と永山絢斗がこの2人を演じる。・・・だんだん味が出てくるんだけどね。 苦労人としてチームの空気をまとめようとするのが,福岡県警の関谷だ。これを演じるのは伊武雅刀だ。 ただし,中盤にこのチームに裏切り者がいるのではないか?という疑惑が生じると,どの人も怪しく思える。 ------------ 幼女殺しのクズ・清丸を演じるのは,クズ専門の俳優・藤原竜也だ。いつも通り濁点で怒鳴っているし,命を狙われているというのに,その混乱を楽しんでいるような不気味さがあり,安定したクズだ。 一番良かったのは,逃亡中に岩で昼寝をしている幼女を襲おうとするシーンだ。これまでのヘラヘラしていた清丸とは別の,猟奇犯罪者としての姿が見えていた。お?演技頑張っているじゃん。 ただ,あちこちのシーンで清丸が自由行動していて,そのスカスカな脚本にゲッソリしてしまった。 ------------ 旅客機は航空会社に断られ,装甲車は道路を封鎖され,新幹線は線路に細工をされ,彼らが選んだ移動の手段は?・・・え?これであっさり検問突破して桜田門まで行けてしまうの? まあ,あらゆる人がゾンビーのように襲ってくるだけではない,ということが分かったのは,ちょっとホッとしたけど。 ------------ ラストは日本映画,例によって話し合いで解決。小学校のHRかよ?・・・でもこの前『X-Men: F&P』でも話し合いしてたっけ。 清丸が脱獄をする,という続編作ってくれないかなあ。もう開き直ってB級テイストで・・・まあ,この作品も全体からB級の手抜き感が見え隠れしてる。 これを海外に出しちゃダメだろ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.06.08 22:19:55
コメント(0) | コメントを書く
[映画を観たよ] カテゴリの最新記事
|