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2014.11.15
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カテゴリ:映画を観たよ
『ニュー・シネマ・パラダイス』のトルナトーレ監督のサスペンス映画を観た。

○ストーリー
世界的に有名な美術鑑定士のヴァージル・オールドマンは,遺産の美術品を査定してもらいたいという女性からの電話を受ける。訪ねてみた豪華な屋敷はヴァージルを感心させるが,依頼人はなぜか姿を見せない。最初はそれを無礼と怒ったヴァージルだが,彼女の生い立ちと精神的な障害を知り,また屋敷に心惹かれる美術工芸品を見つけ,依頼を受けることにする。さらに彼は,依頼人の女性・クレアが,屋敷の隠し部屋に住んでいることを知り,他の仕事をキャンセルしてまでも彼女の元へ足繁く通うようになる。やがてクレアもヴァージルに心を許し,彼に姿を見せるようになったのだが・・・

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よく出来たコンゲーム(詐欺ゲーム)の映画だ。美しい遺産相続人,広大な屋敷,謎の美術工芸品,隠し部屋と言うように,次から次へと美しいモチーフが展開され,ムード満点の映画に仕上がっている。

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主人公ヴァージルは世界トップの美術鑑定士,着る服も食べるものの全て一流。オークションの場を見事に切り盛りするが,時には腹黒い手段で欲しい絵画を安く競り落とす。そして壁いっぱいに架けた女性の肖像画の隠し部屋で過ごすのが一番の幸せ。

彼を演じるのはジェフリー・ラッシュだ。『英国王のスピーチ』の言語療法士ローグ,『パイレーツ・オブ・カリビアン』のバルボッサ船長などを演じている。最近はもっぱらしかめっ面の頑固な老人の役ばかりだ。今回も,自分のコレクションした絵画以外には,少しも微笑みかけることにない老人として登場する。

ただ名前も言葉もイギリス人。街のバーで飲むのも紅茶。それなのにクレアの屋敷があるのはイタリアっぽい。不思議。

ヴァージルはオタクだ。しかも出来るオタクだ。

ちょっと憧れるけど。

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さてここからネタバレ。

映画のテーマがコンゲームであることは述べたが,主人公の鑑定士・ヴァージルが騙される側だ。彼は若いミステリアスな美女に心を奪われ,仕事を失い,一生をかけて収集した美術品を盗まれてしまう。なんとも苦いバッドエンドだ。

ラストのヴァージルの落ち込み具合は相当なものだ。老人ホームみたいなところで寝たきりになってしまい,もうダメという雰囲気。けれども,なんとかリハビリを頑張って,もう1度立ち直り,というところがラストの展開へとつながっていく。

だが静かに1人で座っているヴァージルの姿を見ていると,この苦さの底にどこか幸せがあるような気がする。絵画に囲まれて孤独に暮らしてきた彼が,最後には人間に囲まれて,来ることのない女性を待っている。

たとえ失恋でも,騙されていても,彼はあの隠し部屋から外の世界へと歩みだすことが出来た。彼女をずっと待つという毎日も幸せなのかも知れない。










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Last updated  2014.11.16 15:03:11
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