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2015.06.06
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カテゴリ:映画を観たよ
隠れた名作として評判の高いオーストラリアのアニメーション映画を観た。

○ストーリー
オーストラリアのメルボルンに住む8才のメアリーは,学校でいじめられていた。家は貧乏で母親はアルコール依存症と,家庭でも救いが無かった彼女は,アメリカ・ニューヨークに住む人物・ホロウィッツに手紙を出してみる。驚いたことに,その人物・40才の男性・マックス・ホロウィッツからは返信があり,彼らは長く続く文通を始めることになる。だが大学に進んだメアリーが,マックスのことを題材にして本を書いたことが理由で,マックスは・・・

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製作は2009年の映画だが,日本では2011年に公開されていたらしい。けれども〈TSU○A○A〉の店頭で見かけるまで,全く知らなかった。

いまだに欧米では一定の人気があるクレイ人形のコマ撮りによるアニメーション映画だが,舞台が現実世界で,主人公が人間と,アニメーションとしては逆の意味で意外性がある。

丸みを帯びたデフォルメはされているものの,細かい部分まで作りこまれてリアリティのある家や町の風景は,色のトーンが抑えられていて魅力的だ。

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主人公は,黒縁メガネと額のアザが理由でいじめられている少女・メアリー,過食症とアスペルガー症候群を持っている中年男性・マックスと,どちらもあまり幸せそうな状況にはない。

2人の顔立ちは『ウォレスとグルミット』的な感性で,日本の作品では絶対見かけないタイプだ。しかも問題や病気を持っていて悩んでいる描写が続く。

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こうして紹介しているだけだと,少しも楽しそうではないのだけれど,不思議と味わいのある映画だった。まずは全体を流れている乾いたユーモアが心地よい。このブラックユーモアすれすれな語り口のおかげで,普通に展開したら憂鬱でたまらないはずの物語が,絵本のようにマイルドに伝わってくる。

また,クレイアニメーションらしい現実と空想との行き来の自由さも安定して面白い。

さらには,まれにぐるりとカメラ視点が回って奥行きのある映像を見せるシーンがありハッとさせられる。おそらくコマ撮りアニメでは困難な演出なのだろうけれど,毎回印象深いシーンで使われている。

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この作品の終わり方はいろいろ議論を呼びそうだ。ある見方では主人公たちは少しも幸せではない。けれどもこの監督の解釈では,彼らは心の安静を得られた,ということになっている。

長い時間と長い距離を克服した2人の友情。余韻のある終わり方だった。











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Last updated  2015.06.07 18:52:06
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