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2018.04.03
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近藤史恵の〈清掃人探偵キリコシリーズ〉の第4巻かつ唯一の長編を読んだ。
○ストーリー

日比谷のオフィスビルに勤める〈ぼく〉梶本大介の妻は,同じビルのポップな清掃人の女性・キリコだ。ちょっとしたきっかけでキリコは同じビルの別会社のイケメン・越野友也の浮気調査を,彼の妻・真琴から依頼される。だが越野友也は〈ぼく〉の目の前で交通事故に遭い,〈ぼく〉は彼の友人として救急車を呼ぶことになる。そして友也が記憶喪失となってしまったことで,状況は複雑に交錯する。さらに・・・

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オフィスを舞台にした日常ミステリー,というのが〈清掃人探偵キリコ〉の設定だったと思う。これまでの作品は全て短編集で,その中で完結するミステリーと,”そこにいても認知されない”清掃人の探偵,という設定を活かして小規模なシリーズとして続いてきた。

初の長編ということで,〈ぼく〉・大介とキリコの関係も改めて問い直す,という作品らしい。

果たしてその試みは?
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えーと,なんで近藤史恵は自分から読者の期待値,つまり作品レベルのハードルを上げようとするのかが分からない。

この作品で言えば,”夫婦のすれ違いの危機”をうたいつつ,肝心の大介・キリコの夫婦は不自然なベタベタ状態だし,事件の当事者である友也・真琴夫妻についてもだいたい予想がついてしまう。

もうこれは日本の本格ミステリーの伝統のあれでしょ,あれ。・・・と思っていたら,新しい設定が導入されて予想とは異なる流れとなってしまった。

けれども個人的には,勝手だけど,今でも真相はあれ,だと思っている。江戸川乱歩からの脈々と流れる異形への憧れからすれば,”こっち”が正解だろう。

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個人の感想で言えば,温田さんなんてレッドへリングキャラは不要で,友也の秘密が単独で暴かれる,という流れで良かったと思う。

ひじょうに残念ながら,この作品は短編レベルの内容を無理やり長編に引き伸ばした,という印象が強く,それを補うためにあちこちに不必要なエピソードが加えられていると感じられた。

友也は「XXXXXXだ」と明かされても,ぽかーんだ。だからそれが何?そこからまた踏み出せばいいじゃない?

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短編でも作者の独り相撲というものもあったので,長編でそれをやられてもそれほどは驚かないけれど,昨今の編集者って,ホントに仕事をしていないなあ。

中身がないのにそれを薄めて長編に仕立て上げる。リーダビリティは高かったけれど,読み終えた瞬間に内容が思い出せなかった。

次は元通りのシリーズ品質を期待したい。












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Last updated  2018.04.03 22:03:46
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