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カテゴリ:どきどきミステリー
乾くるみの日常の謎&ミステリ書評を読んだ。
〇ストーリー 40才近くの大村が毎週日曜日に通うのが,高校の同級生・林が開いたミステリ専門の古書店〈蒼林堂〉だ。そこには高校生の柴田と木梨,そして近隣の小学校教諭の茅原しずかが通っていた。彼らが繰り広げるミステリ書籍談義に加え,毎回不思議なミステリ体験について議論されるのだが・・・ ーーーーーーーーー この作品は短い14編の短編で構成されている。メインはAパートと仮称する,古書店を舞台にした日常ミステリの提示から謎解きまでの部分,Bパートは,古書店の店主・林が連載している(という設定の),ミステリ本紹介コーナーだ。 さらにCパートがあるのだが,それはご自分で読んでいただきたい。 ーーーーーーーーー あらゆるミステリファンを喜ばせることが出来そうな連作短編集なのに,個人的には良い印象を持てなかった。 まず,毎回大事であるべきAパートが,紙面の都合なのかも知れないが,ひじょうに限定的になってしまって,話が膨らむと同時か,下手をするとその前に終わってしまうことだ。 そのため,AパートとBパートとどちらがメインなのか迷ってしまう章も少なくなかった。Aパートがどのように発表されたかは知らないが,毎回同じ紹介文が続いていて,いろいろ不利で損をしているとは思った。 ーーーーーーーーー 作者としてはCパートを用意することで,短編を通じた一連のミステリをアピールしたいのだと思う。 そりゃ,せっかくミステリ通が書いた文章ということならば,目新しさは必要だ。でも,枚数の都合もあるし,日常ミステリで終わらざるを得ない状況は,だいぶ不健全だと思う。 ーーーーーーーーー まあ,僕らは書店で新しい本を買い,図書館で絶版書をフツーに借り出し,ミステリプランへの挑戦所となる お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.11.29 23:05:22
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