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テーマ:最近観た映画。(38859)
カテゴリ:映画を観たよ
野崎まどの小説原作のアニメを観終えた。
〇ストーリー 東京のいくつかの市を統合して作られた〈新域〉は,様々な特区として新しい試みがなされる場所となった。〈新域〉長となった政治家・イツキは,自殺を合法化する〈自殺法〉を発表し,実際に複数の自殺が発生する。検事・正崎善(セイザキゼン)は,イツキの後ろに謎の女性・マガセマイがいることを知り,彼女を追い詰めようとする。2人の対決は,〈新域〉を超え,国家間へと広がり・・・ ーーーーーーーーー 妖艶な女性・マガセマイの存在がこの作品の中核となっている。相手に合わせてどんな女性にも成りすますことが出来る能力がある,というのはまだ理解出来るが,相手を自殺させる能力がある,というところから理解が出来なくなる。 彼女を追い詰める人々が結局自殺して果ててしまうので,とにかく追及が出来ない。 主人公・正崎は部下,協力者を失い,第3部ではなんとアメリカFBIに所属して彼女と対峙することになる。 ーーーーーーーーー 作品のタイトル『バビロン』は,傾城の魔女の名前だったとのこと。まさにマガセマイのことだ。 アメリカ大統領・アレックスが導き出した結論は,「善とは続くこと,悪とは終わらせること」だった。ではなぜ人々はマガセマイと出会うと,自分の人生を「終わらせ」てしまうのか? それに対する説明は作品の中ではないのだが,おそらく人間の中に善と悪の両方が存在するからであり,マガセマイが悪の部分に強く作用するからなのだと思う。 ーーーーーーーーー 結局最後まで常に悪い方の選択が行われ続けた物語で,緊迫感は楽しめたが,もやもやと黒い気持ちはたまるばかりだった。 いやだいやだと思いつつも,観続けたのはこの作品のチカラなのだろうか? しかしよくもまあこの問題作をアニメ化したものだ。 どす黒い気持ちになるので,オススメしない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.02.16 17:08:46
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