カブトムシ

大阪、マンション。
木綿子さんは雑炊を作りました。デザートはいちご。
「アスカはもうやめなさい」（木綿子）
「いちごつぶして牛乳かけてもいい？」（ハルカ）
「人前ではやめなさい」（木綿子）
「いいな～。お姉ちゃんばっか」（アスカ）
「なに～、もうすぐ母親になる人が」（木綿子）
「置手紙には好きって書いてあった。前の日も普通やった」（ハルカ）

水野家。
陽介さんが倒れる。
「オジサン？どうしたの？」（奈々枝）

もんゆふ。
正巳失踪、婚約破棄の噂。

大阪、マンション。
ハルカが洗顔。
奈々枝から電話。
「洗顔フォームもうないよ」（奈々枝）
「あと何回か分なかった？」（ハルカ）
「昨日オジサン、あれで歯磨いたんよ」
「信じられん」

リビング。
「お母さん、私明日湯布院に帰る」（ハルカ）
「ずっとここにいてもいいのよ。３人で・・・」（木綿子）
「そうやね。帰ったら町中の噂になってる・・・。でも、ここにおっても前に
進めんけん」
「私も一緒に行くわ」
「案外元気よ。一人で帰るけん」

翌日、ハルカが湯布院凸。
「ただいま」（ハルカ）
「お帰り」（陽介）
「お父さん、ごめんね。勝手に大阪行っちゃって。幸せになれなくて」
「オレこそごめんな。何にもできなくて」
「ガオォ～～～～！（号泣)（２人）

観光事務所。
「ご迷惑をおかけしてすみませんでした」（ハルカ）
「しばらく休んでいいよ」（所長）
「では、早速ですがこの書類を・・・。失恋は病気ではありません。
男に逃げられて、人は働かんといかんのです」（村崎）

水野家。
「町の人にバレバレなんやね」（ハルカ）
「うん、まそうね」（奈々枝）
「正直にありがとう」
「ハルカはなんも悪くない。全部あいつが悪い。帰ってきたら私が
殴ってやる」
「もう、戻ってこんのやない。正巳がおらんでも私は生きちょるし」

翌日、水野家。
「この度は、うちの息子が申し訳ないことをしました」（宗吉）
「でも、すぐに帰ってくると思うんです。正巳を待ってやって下さい。
私があの子を追い詰めてしまって」（百江）
「冗談じゃないですよ。ハルカがどれだけ傷ついたか」（陽介）
「陽介さん」（ちい）
「私も悪かったんです。正巳が辛いの気付いてたのに助けてあげられ
なかった。私がお嫁さん失格なんです。もういいです」（ハルカ）
「こげん言うたら悪いんやけど。あんたたち親が正巳を甘やかしたんよ。
取り返しのつかんことをしたんよ」（ちい）

ハルカが部屋でガオォ～～～～！（号泣)

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