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アメリカは六月以後も大量駐留をするための基地建設をしている。
(なら強硬な作戦を急ぐ必要はないだろう) 四月始めアメリカは、元軍人警備員4名を殺した犯人を引き渡せということで迫って、(武装解除が目的だったとも言うらしいが) 30万人のファルージャ市で戦闘をし、数百人の死者を出した。 大量の巻き添えを出して、イラク全体の反発を招く。 停戦交渉をしようとした評議会が非難(4/9)。「アメリカは停戦を邪魔している」「住民の尊厳を犯している」と。 この交渉の始まりとほぼ同時に人質事件が起きる(4/8)。 アメリカは以後停戦に応じ、停戦中に住民に退避勧告を出して住民の脱出が始まる。(一部だけ) ( 首相が4/12アメリカに協力を感謝すると言ったのは、圧力行動ではなくこの妥協の方だっただろう。 ゲリラに得点させたくないが、やわな日本のためには別だと。) これ以後、停戦とは別だとのたまう戦闘機による攻撃のみ。 四月終、アメリカは、評議会に図らずに独自に停戦を確定。イラク人の防衛隊を当たらせる。 また6月の漸定政権の権限を抑制、バース党の追放を緩める。クルド人が不満。 ( これは評議会の格下げであり手直し。政権構想が間違っていて、まだ政権委譲には程遠いと、ブッシュが認めたことを表す。) 過去日記の反省 4/23の日記で書いたように、アメリカの統治評議会への無視振りと、その結果の「アメリカ対イラク」の対立図式を嘆いていたのだが、そういうことを書き始める前からすでに事態は先に進んでいた。 しかし、統治評議会になんの権限もなく、軍政下の自治会が別にあるだけだったら、日本は自衛隊を送らなかっただろうな。 考察は翌日日記へ 参考記事 五つ googleキャッシュ イラク統治評議会、離脱相次ぐ…米軍の攻撃批判 【バグダッド=中津幸久】イラク統治評議会メンバーで、イラク国民合意(INA)のイヤド・アラウィ氏は9日夜、ファルージャでの米軍の掃討作戦への抗議で統治評議会を辞職し、INAは暫定内閣からも離脱することを明らかにした。イラク暫定内閣のトルキ人権相(スンニ派)も9日、辞職した。 バドラン内相が連合国暫定当局(CPA)のブレマー行政官と対立して辞職したのに続くもの。駐留米軍と反米武装勢力の衝突が続く中、暫定内閣と統治評議会のメンバーが辞職したり、職務を停止したりする動きが相次いでおり、6月末の主権移譲プロセスに影を落としている。 統治評議会メンバーとスンニ派代表団は9日、武装勢力と米軍の衝突中止についてファルージャの指導者と交渉するため、現地入りを試みたが失敗。メンバーは「米軍が24時間の停戦を約束しながら、守らなかった」などと米軍を批判している。 スンニ派メンバーのガジ・ヤワル氏はAFP通信に対し、「ファルージャ問題が地元住民の威厳を保つ形で平和的に解決されず、米軍が優勢な武力を使うと主張するなら辞表を提出する」と語った。 メンバーのうち、アドナン・パチャチ氏、アブドルカリム・ムハンマダウィ氏らはすでに職務を停止している。 ムハンマダウィ氏は9日、シーア派反米指導者のムクタダ・サドル師とナジャフで会った後、「我々はイラクの人々の役に立たなかったため、統治評議会への参加を停止した。戻ることはない」と述べた。 (2004/4/10/15:54 読売新聞 無断転載禁止←ごめんなさい) イラク人死者6日間で400人超 【バグダッド=岡本道郎】イラク中部ファルージャで続いている米軍と反米武装勢力の戦闘で、AFP通信は9日、イラク統治評議会筋の話として4日から9日までの6日間で、イラク人400人以上が死亡、1000人以上が負傷した、と伝えた。統治評議会メンバー、モフセン・アブドルハミド氏(イスラム党党首)側近のハティム・フセイニ氏が、ファルージャの全病院を調査した数字として語ったもの。 一方米側では、8日から9日にかけ、少なくとも6人の死亡が確認された。 ( 2004年4月10日 読売新聞 無断転載禁止←古いから時効ということで) イラク国民の46%が「戦争は損失」・米メディア調査(4/28) 【ワシントン28日共同】米CNNテレビとUSAトゥデー紙、ギャラップ社が28日発表したイラクでの世論調査結果によると、イラク戦争が「同国に損失をもたらした」と考えている人が46%に上り、「よい効果があった」との回答は33%にとどまった。 調査が終了した4月上旬以降に、反米勢力と米軍との衝突が激化しイラク人犠牲者も増えており、米国によるイラク戦争や復興への疑念はさらに高まっている可能性がありそうだ。 ↓注目 反米勢力による駐留米軍への攻撃は52%が「正当化できる」と答え、「正当化できない」を5ポイント上回った。米軍に対する反発は根強く、67%が米軍は戦闘の際に、一般のイラク国民の犠牲を防ごうとしていないと回答。57%が米英軍の即時撤退を求めた。 イラク戦後の生活に関しては42%が「よくなった」、39%が「悪くなった」と意見がほぼ二分。ただフセイン元大統領の追放は61%が「価値があった」と評価した。 調査は3月22日―4月9日、イラク全土の成人3444人に面接で実施された。 (如月註: 日付からして、ファルージャのモスクの件は大して数字に関わっていないと思われる。 面接調査では、アメリカに不利だろう。しかし、面接でしか調査ができないという現実を考えて、結果を受け止めるべきだろう。) 朝日新聞のイラク特集(3月17日) 3月始めのまとめ (註:戦前のレベルというのは長年経済封鎖のあったレベル) 水処理の復旧 戦前の65% (電力不足や略奪のせいだと)(農業用水もあるらしい) 飲料水は、去年の11月に戦前の7割増、人口の60%。'05/4までに75%に上げる予定。 通信の復旧 電話台数は100人に4台。中長距離回線の具合は悪い。 戦争で回線の半分が破壊。今年1月に回復が目標だった(回復したが具合が悪いのか)。 '03/11に北・南・中央の三箇所で限定的な民間携帯電話が始まり爆発的に広がっている。 石油の復旧 '03/12月には戦前のレベルに回復した。 '04年は1兆5千億円の利益を生むとしている。'03年はこの1/3あったそうだ。 北部のパイプラインによる輸出はこの3月に再開された。 電気の復旧 2月には戦前の93%に回復。6月までの予定の70% (3/2報告) もともとすべてがバグダッドに集中していて不平等だったらしい。 ところで、この電力の復興というか建設だが、これがテロ破壊の影響で進まずに市民の怒りを招いたそうだ。数字に嘘がなければもともとが絶対的に不足していたらしい。 そして、農業用水も水処理→電力が頼みらしい。 現在、治安悪化を受けて、発電所建設会社GEの社員が国外退去している。 (この日の朝日新聞たまたま買ってくれていて、埃をかぶってたのを読みなおしたら、いや自分で考える必要もないくらいにまとまってるよ) その他 (電力と治安の関係については、「イラク駐留米軍の泥沼」http://tanakanews.com/d0806iraq.htm というのがおもしろい。去年8月なのでかなり変化はあるようだが。 内容は、アメリカの「仕事の不真面目さ」ということ) http://www.jcif.or.jp/world/164.htmより 中等学校就学率31%(98年) 識字率(男子55%、女子24%)(2001年推定) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%AF イラク地図 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年05月06日 14時12分41秒
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