この度の台風は千葉は思ったより被害が少なかったと思いますが、千曲川を始め河川の堤防が何ヶ所も決壊して予想以上の被害になった地域も多かったと思います。死者・行方不明者が現在80名を超えており、お悔やみ申し上げます。
さて、日本は災害の多い地域として知られていますが、河川の堤防については国土交通省が「スーパー堤防」の整備を進めていました。ただ、これは一般の堤防の10~15倍のコストが掛かるという事で財政負担が重く、民主党政権時代の事業仕分けで「スーパー無駄遣い堤防」とされて、廃止が決定され、その後都市部に限定して復活した経緯があるそうです。(14日付けの日本経済新聞にて)
民主党政権時代には「100年に1度の災害のために多額の公共事業を行うのか?」と恫喝紛いに役人に迫り強硬なパフォーマンスを繰り返していましたが、その結果がここ数年の災害を招きました。長野県の田中康夫知事時代にも公共事業を削りましたが、落選直前に発生した岡谷での地滑り災害では死者も発生しています。
毎年のように「何十年に一度の災害」「百年に一度の災害」が勃発する中に於いて「国民の命を守る整備」は必須となっており、諸外国と同様の災害対策では日本の場合は全く足りない状態かと思います。今後「河川管理施設」「道路橋」「トンネル」等のインフラの老朽化が著しくなり更新整備は待ったなしの状態になっています。私の投資額の約半分が「インフラ整備関連企業」となっていますが、景気の波に左右されずに確実に需要が増加する業界であり、まだまだ株価指標が割安な企業が多いです。今はNYダウも日経平均も高い水準に位置していますが、世界経済の先行き不透明感が増す中に於いて、安定的に収益の稼げる企業はリスクも少なく投資でき、長期的な資産形成に適していると思います。
日本は震災の多い地域であり、住みやすい環境を整備して少しでも災害が減ればと願っています。
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