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カテゴリ:百家相論
「藤井聡太四段は秀才型の天才です」…ひふみん一問一答その3※ひふみんのトークは楽しく、純朴で好感度が高い。別に威張るわけでもなく、素直な天真爛漫さをホットさせる。63年に渡る現役生活を終えた棋士・加藤一二三九段(77)が30日、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で引退会見を開いた。
◆ひふみんに聞く(その3) ―重ねて数々の名勝負があった― 「名局の数々を差してきまして。例えば、バッハやモーツァルトの名曲が今でも世界中の人々に大きな喜びを与えるのと同じように。おこがましいんですけど、将棋のファンにとっては、私の名局というのは、価値あるものとして300年たっても残っていくという自信があります。それだけの誇りがあります」 ―今後は? 「6月20日に引退は決まったんですが、6月の23日に白百合女子大学から客員教授の任命を与えられまして。学長から任命書を受け取りまして、大変感激してまして。教育というのは大切ですからね。棋士としての人生観を女子学生においおいですね、大学を通じて語っていきたいと意欲を燃やしています」 ―昨年12月に対局した藤井聡太四段の印象は? 「(自身との対局が)彼のデビュー戦だったんですけど、二つ感心しました。一つは戦い上手でうまい作戦で来たなと感心しました。オヤツの時間に私がチーズを食べ始めましたところですね、藤井四段がちょっと間を置いて、チョコレートを食べ始めたんですよ。そこで私は非常に感心しました。藤井四段は私がチーズを食べ始めるのを待って、オヤツを食べ始めたことに対して非常に好感を持ちまして。藤井四段は先輩に対する気遣いができているなと思って感心しまして」 「もう一つは対局中、中盤戦で1回だけ私に視線を送った瞬間があった。何を視線で送っているのかと思って盤面を見たところ『加藤先生、あなたの方が面白いと思ってるでしょ。でも、この将棋は、この藤井聡太の方が勝ってますよ』というのを目で送ってくれたんですよ。それで、おっ、この少年すごいって思って、一人、感心しました。彼は破竹の連戦連勝ですよ。秀才型の天才と思っていて、10連勝、20連勝、29連勝すると思ってませんでしたが、彼が勝っていく中で私は藤井聡太四段の将棋を全部研究しました。彼が秀才型の天才ということを悟りました。勝ちみが早い将棋、有利になるパターンを持っていて、いまのところ、彼には欠点が一つもない。うれしいことは藤井四段がありがたいコメントを出してくれて。『加藤九段が引退することは寂しい』と言ってくれて。私も引退は覚悟していることで割り切っていることですけど、藤井四段の寂しいという言葉を聞くと哀感を感じます。それこそ素晴らしい後継者を得たと感動しましたね」。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年07月02日 09時12分58秒
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