554099 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

*人はかわれるかもしれない*

*人はかわれるかもしれない*

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

レオレオ3547

レオレオ3547

カレンダー

お気に入りブログ

水元公園の生き物記… New! もりくま4461さん

趣味は マドレーヌ0717さん

もう1年… namberryさん

Look at the sky 〜… ダンデライオン2016さん
さくらんぼのひとり… さくらんぼ0829さん
けせらせら まりん1846さん
せっかく出会った親… みん.さん
☆メルシー日記☆ めがね1023さん

コメント新着

レオレオ3547@ Re[1]:コロナワクチンの1回目めを打った(09/13) きりん7089さんへ こんばんは。お久しぶ…
きりん7089@ Re:コロナワクチンの1回目めを打った(09/13) ご無沙汰しております。 お元気ですか? …
レオレオ3547@ Re[1]:親じゃ無くて(12/07) なんちゃってらんな〜さんへ 今日は。コ…
なんちゃってらんな〜@ Re:親じゃ無くて(12/07) いつの間にか、息子が20代後半になってい…
レオレオ3547@ Re[1]:自分の事を書く(10/24) なんちゃってらんな〜さんへ お久しぶり…
なんちゃってらんな〜@ Re:自分の事を書く(10/24) 子どもが、18歳以上の大人になっている場…
レオレオ3547@ Re[1]:丸9年が過ぎました(10/07) ダンデライオン2016さんへ こんにちは。…

日記/記事の投稿

カテゴリ

2013.06.20
XML
カテゴリ:本のこと
   少し前に読んだ本のことで、ちょっとおもしろいなあと感じたことがありました。

   それは平野啓一郎さんが書かれた、『私とは何か「個人」から「分人」へ』という本です。

   平野さんの書かれたものは、私は初めて読ませていただいたのですが、非常におもしろい

   斬新な考えをされる方だなあと思いました。私の頭が少しかたいせいか、なかなかお考え

   についていけないところもあったのですが、一応最後まで読めました(笑)

   この方のお考えによるともともと「本当の自分」などというものは存在しないのではないか

   と言われるのです。そこには実体が無いと・・・以下本からの書き抜きです。



    人間にはいくつもの顔がある。-私たちは、このことをまず肯定しよう。相手次第で

    自然と様々な自分になる。それは少しも後ろめたいことではない。どこに行っても

    オレはオレでは、面倒臭がられるだけで、コミュニケーションは成立しない。

    だからこそ人間は決して唯一無二の「(分割不可能な)個人」ではなく「(分割可能な)

    分人」である。 -中略ー 分人はすべて「本当の自分」である。

    私たちは、しかし、そう考えることが出来ず、唯一無二の「本当の自分」という幻想に

    捕われていて、非常に多くの苦しみとプレッシャーを受けてきた。どこにも実体がない

    にも拘らず、それを知り、それを探さなければならないと、四六時中そそのかされて

    いる。それが「私」とは何か、というアイデンティティの問題である。



   そしてこのことを裏付けるために、ご自分の家での顔、仕事場での顔、ある会合での顔、

   そして学生時代の学校での顔、等色々な例をあげられていました。

   また以前の日記にも書きましたが、ネットでのその人の顔とリアルでの顔とが違うという

   事にも触れ、結局どちらも「本当」ではないのか?どちらが「本当」の姿かと決めること

   自体、不毛に思えるとも書かれています。

   
   私には目からうろこがポロリと落ちるいうか、すごく新鮮な感じがしましたね。

   対人関係ごとに色々な「分人」が存在するならば、「個人」の中の「本当の自分」なんて

   もともと特定する必要も、ないのかもしれないし・・・

   そして本の中では、自己を肯定することにも触れられていました。



            
    人はなかなか自分の全部が好きだとは言えない。しかし、誰それといる時の自分(分人)

    は好きだとは意外と言えるのではないだろうか?逆に、別の誰それといる時の自分は

    嫌だとも。そうして、もし好きな分人が1つでも2つでもあれば、そこを足場に生きて

    いけばいい。 -中略ー そして好きな分人が1つずつ増えていくなら、私たちはその

    分、自分に肯定的になれる。否定したい自己があったとしても、自分の全体を自殺という

    かたちで消滅させることを、考えずに済むはずだ。



   自分が読んだ後に息子に「これ面白かったから読んでみたら?」と薦めてみたのですが、

   「いいわ」と読みませんでした。

   でもこういう柔軟な考え方をすれば、生きるのが少し楽になる方もいらっしゃるのではない

   かしら?と思ったのでしたスマイル


                 本.jpg
                       講談社 現代新書



       








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2013.06.20 20:58:31
コメント(8) | コメントを書く
[本のこと] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.