初音ライダー龍騎 ep16
初音ライダー龍騎第16話「Foreign VOCALOID」 空港から1人の女性ボーカロイドが降りてきた。?「Oh、it's beautiful!」女性はグラサンを外し、初めて目にする日本の景色に感銘を覚えた。 MEIKO「今日からボカロ荘にホームステイが来るらしいわ。」MEIKOは「クりプトン」からの連絡をKAITOとミクに話した。KAITO「ホームステイ?どっから?誰が?」KAITOはMEIKOに聞く。MEIKO「確か名前は"ANN"って言ったわね。ヨーロッパの方出身らしいわ。」ミク「へぇ~・・・」ミクはその"ANN"という人物に関心した。自分は外国でホームステイなどしたことがない。これから来るANNという人物は知らない場所に1人でホームステイしようというのだ。そう思うと関心する。KAITO「しかし、今日いきなり連絡入れられてもな・・・受入準備ができてないだろ?」MEIKO「大丈夫。今日は観光ついでに近くのホテルに泊まるって言ってたから。」KAITOの心配をMEIKOが打ち消す。その直後、「ボカロ荘」のインターホンが鳴った。外には白いロングコートを着て、グラサンを付けた金髪の女性が立っていた。ANN「Hello!My name is ANN.」ANNはミクの前で軽く挨拶した。ミク「え、え~と、My ネーム is ミク 初音・・・」ANN「Oh, are you Miku Hatune? Nice to meet you!」ANNはミクに会えて嬉しいらしく、ミクのカタコトを無視して厚く握手した。KAITO「・・・この人が・・・・?」MEIKO「先話してた、ホームステイの人で間違いないみたいね・・・」ANN「Oh, you are Meiko & Kaito aren't you?Nice to meet you too!」ANNはMEIKOとKAITOにも厚く握手する。3人はとりあえずANNを「ボカロ荘」に案内した。 ANN「I have wanted to go Japan. So I came to it.」4人はリビングで話をした。ANNは以前から日本に興味があり、かねてより日本に行ってみたいと考えていた。基本的に英語を話せないミクたちだが、ANNの話す英語は分かりやすかった。ANNにしても、日本語を話すことはできないが、ある程度の簡単なものは理解できる。ANN「Now, Why does Rin Kagamine & Len Kagamine out?」ANNはリンとレンの事を聞く。どうやら2人の事も知っているようだ。3人は少し驚いたが、ミクがフォローする。ミク「リンは今入院してるんです。レンは・・・友達と遊びに行きました。」ANN「Nyuin? Oh, it's hospital!Sorry.」ANNはマズいことを聞いたと思い、謝罪した。リンはともかく、レンの事は分からないため話しようがない。それ故ミクは適当なことを話してはぐらかした。KAITO「・・・それで、ANNさんは行きたいところとかあるんですか?」KAITOは話題を変えようと、ANNに行きたいところを質問する。ANN「Of course! I want to go Akihabara!」MEIKO「・・・あ、秋葉原って・・・」3人は唖然とした。日本の初ホームステイで行きたい場所が秋葉原とは・・・最初からそれが目的だな、と思った。KAITO「ここからアキバはちょっと・・・遠過ぎる。ここは観光船があるから、明日皆でそれに乗らないかな?」MEIKO「そうね。それがいいと思う。」ANN「Oh, tour ship! It's great! Nice Kaito-san!」ミク「そうだね。それじゃ明日、船に乗ろう!」 翌日、ミクとMEIKOはホテルでANNと合流し、港で観光船「暁号」に乗った。当初はKAITOも乗る予定だったが、行く前にアイスを食い過ぎて腹を壊してしまい、結局出航に間に合わずに置いて行かれ、留守番となった。当然、帰ってこなかったレンも、入院しているリンも乗船していない。観光船「暁号」。以前ミク=龍騎がシザースやゾルダと戦った場所からやや離れたところで出ている、街の港から出て周辺の島々を遊覧して回る船だ。ただし、観光船と言っても、ほとんどフェリーと同等サイズの大型船であり、車等を乗せない分、人の最大乗船制限数はフェリーより多い。さらに船内には漫画喫茶やゲーム機まで置いてあり、それらで遊ぶもよし、船から景色を眺めるもよし、と退屈しない船旅ができる。ANN「Oh, it's beautiful too!」ANNは「暁号」の甲板から景色を眺めて、またしても感銘を受けて叫ぶ。その横では、クールなカメラマンがポーズを取っている小さな女の子をカメラに撮っている。どうやらロリコンのようだ。MEIKO「ホントいつ見ても絶景よね~・・・KAITOのバカもお腹下さなきゃ、この景色見れたのに。」ミク「あはは・・・」MEIKOは甲板のフェンスを背もたれに、ミクは前かがみになってフェンスに持たれてくつろいでいる。ミクはやはり元気がなかった。レンの事、リンの事、ルカの事、それらの事が休暇にまで頭をよぎってくる。物事を楽しむ気にはなれなかった。ANN「Miku-san?」欝に浸るミクの顔をANNが覗き込む。ミク「!」ミクは驚いて倒れ込む。ANNはミクの心情を察知したのか、悩めるミクをを励ますように言う。ANN「Miku-san、I look to you must have been brooding hard. You must rest in vacation.」ANNはミクが思い詰めていると思い、気を使っている。先の英語は分からなかったミクだが、ANNの言いたいことはなんとなく分かり、少し、気が楽になった。ミク「・・・ありがとう。ANNさん。」ANN「Thanks.」ミクとANNは互いに礼を言う。その後、ANNは下の階に降りていった。 MEIKO「!・・・この感じ・・・」下の階の人気のないところに出ていたMEIKOは鏡の中からモンスターの気配を感じた。 MEIKOはカードデッキを取り出し、ガラスにかざす。MEIKO「変身!」MEIKOはポーズを取り、カードデッキをVバックルにセットした。そして仮面ライダーゾルダに変身し、ミラーワールドに入る。 船内のミラーワールドでは2体の蜂型モンスター・バズスティンガーが見たことのないライダーと戦っていた。カメレオンの意匠を持つ奇妙なマスクのライダーはカードデッキからカードを取り出す。そして左股に装備しているカードリ-ダーからワイヤーのようなものが伸びてきてカードを取り込んだ。「HOLD VENT」カメレオン型ライダーはヨーヨー型の武器を取り出し、赤いバズスティンガーを攻撃する。しかし、黄色のバズスティンガーに後ろから弓で狙い撃ちされてしまう。ゾルダはそれを見かね、マグナバイザーにカードをセットする。「SHOOT VENT」ゾルダはギガランチャーを取り出し、黄色のバズスティンガーを撃破する。相方がやられたのを見て、赤い方も撤退していった。ゾルダは残ったカメレオン型ライダーに砲口を向ける。MEIKO『・・・仮面ライダーベルデ、か・・・』ベルデ「・・・」 一方、ミクは甲板のガラス部分から逃走する赤いバズスティンガーを見つけた。ミク「こんなところにまで・・・変身!」ミクは龍騎となり、ミラーワールドに入ってバズスティンガーに挑みかかる。 同じ頃、甲板ではカメレオン型ライダー・ベルデとゾルダが戦っていた。ゾルダはベルデに向けてギガランチャーを撃つが、ベルデはひらりと回避し、ゾルダに向けてヨーヨー・バイオワインダーを投げる。バイオワインダーの糸がギガランチャーを絡め取った。ゾルダはギガランチャーを捨て置いてマグナバイザーに持ち替え、ベルデを狙う。ベルデは銃撃を避けつつ、的確な距離からバイオワインダーを投げる。今度はバイオワインダーの糸がゾルダの右腕に絡まり、ゾルダは右腕を取られてしまう。MEIKO「!」ゾルダは右腕を引っ張られ、そのまま転倒した。ベルデは追撃をかけようとゾルダに組み付いていく。しかしゾルダはそれを狙っていたかの如く、ベルデの懐にマグナバイザーを突きつけて連射する。ベルデは銃撃を受けながらもゾルダの懐を蹴りつけ、さらにゾルダの右腕を蹴ってマグナバイザーを手放させる。蹴り飛ばされたゾルダは体制を立て直してギガランチャーを拾い、ベルデに向けて撃つ。ベルデは側転して砲撃を回避するが、よけきれずに爆風でダメージを負ってしまう。ゾルダはそこから追撃を撃つ。倒れたベルデはそのまま砲弾の直撃を受け、飛ばされて海へ落ちていく。 その頃、龍騎は赤いバズスティンガーと戦っていた。龍騎はバズスティンガーを蹴飛ばし、ドラグバイザーにカードをセットする。「STRIKE VENT」龍騎はドラグクローファイアを放つ。バズスティンガーはファイアの直撃を受けて燃え尽きた。その後、上の階から爆発音がした。ミク「何!?」龍騎は爆発音にただならぬものを感じ、甲板に上がっていく。 一方海に落ちていくベルデはアドベントカードを左股のバイオバイザーにセットする。「ADVENT」甲板にベルデの契約モンスターであるカメレオン型のモンスター・バイオグリーザが現れた。バイオグリーザは舌を長く伸ばして、頭から海に落ちたベルデの片足を掴む。そしてそのままベルデを釣り上げ、甲板に降ろした。そしてそのとき、龍騎が甲板に上がってきた。ミク「!?」ベルデ「!」ベルデは龍騎を見て戦意が失せた。ゾルダだけでも手こずっているのにマズいと思い、カードデッキから新たなカードを取り出し、バイオバイザーにセットする。「CLEAR VENT」次の瞬間、ベルデの体が透明になり、龍騎の視界から消えた。そしてベルデは龍騎の気づかないうちに鏡面からミラーワールドを出た。ベルデは「CLEAR VENT」を使い、戦闘から離脱したのだ。龍騎がベルデを追いかけようとした矢先、ゾルダもミラーワールドを出ていた。ミク「・・・また新しいライダー?・・・それに・・・」龍騎はベルデの存在に疑問を抱くが、周りに敵の気配がなくなったことを感じ、ミラーワールドを脱出した。 その後、ミク、MEIKO、ANNの3人は観光船を降り、「ボカロ荘」に帰宅する。ミク「レン君!」その途中、3人は鏡音レンを見つけた。ミクとMEIKOはレンに駆け寄る。レン「・・・誰だ?あんた・・・」MEIKO「え?」レンは記憶喪失になっていた。 CONTINUE THE NEXT TUNE