「riru999」は秘密の暗号　by riru.K

さっき電話があった。

「手作り市でお世話になった～〇〇です」

・・・何だか嫌な予感。

長岡京市の手づくり市でずっとおとなり同士で
出店してたおじいちゃんが昨年１２月２２日に亡くなったという
娘さんからの電話だった。

おじいちゃんと初めてあった時の日記。
すごく簡単に書いてた・・・


竹細工をやっててまるでもう一人の娘のように
かわいがってもらった。

おじいちゃんはかっちょいい５０ccに乗ってた。
「オートマのバイクなんか乗ってられるかぁ」という。

何か食べるときも半分こして食べた。
「ダーリン」と呼ぶと「おう！！」と返事をしてくれる。

竹細工をして大きくなった指を一緒に写真を撮った。
こんな手がかっこええねぇと言うと「そうか？」と笑う。



竹細工が売れたからこれはあんたにといって鎌倉彫の
下駄を買ってくれた。
「わしの家族に言うなよ、秘密やで」
「またまたそんなことを言ってあちこちでお姉ちゃんたちを
泣かせてきたんやろ？？～～」と言うと「へへへ」と笑う。
下駄大事に持ってるよ。
凄すぎて履けないままだよ[m:60]

おじいちゃんは２年くらい前に大腸がんになってそれから弱っていったけど
昨年の７月には自分でバイクに乗って散髪にも行ってたらしい。

ガンが転移したけどどこにもいかんといってお家で眠るように亡くなったと
娘さんが言ってくれた。

そんなに悪いのならお見舞いに行けばよかった。

忙しい忙しいと言ってないでちょっと時間を作って
嵐山のお家までいてたげたらよかったな。

折しも明日は随心院の手作り市。

おじいちゃんは嵐山で京都の西端。
私は明日京都の東端の随心院に行く。

手作り市大好きだったおじいちゃん。
人としゃべるのが大好きだったおじいちゃん。

もう極楽に行ったかな？
明日は随心院でおじいちゃんが極楽で小野小町みたいに
綺麗なお姉ちゃんと遊べるようにとお祈りしてくるよ。

安らかにお眠りくださいね。