火起こしレクチャーつき 小学生をもつ親子で学ぶアウトドア流防災術
川越の福原公民館で 小学生の親子対象の防災講座を行なってきました。1日目はマップ作りの講習で、武蔵野市モモプロジェクトの代表横山さんとのダブル講師。通学路で危険になりやすい場所をあらためて親子で見直すことが宿題に。その他、1日目は軽く人が動かせる救助の方法、毎日使える防災グッズ、災害時、瞬時に動けるように、動物変身ファーストムーブゲームなどを行ないました。さらに宿題として、これらを誰かに伝える事もそれを受けて、本日、2日目。まずは、みなさんに危険個所を聞いてみると、考えさせられることがたくさんありました。どの地域でもよくあるブロック塀。逃げ場がない静岡出身の方が、危険なもの放置されているし、危機感が薄いのが気になる通学路は、用水路に蓋をした側溝の上。そもそも道ではない。地震で壊れたらどうなる!?・・・通学路はかくも危険がいっぱいです・・・・どうして、こどもの施設がどこでもこんなに放置されたままだったのか・・答えはすぐに出ませんが、見えていないと、対策もたてようがないので、危険がみえる人を増やすのは大切かなと思っています。さて、それから、クライミングスキル伝授や、テントを立てた後にいよいよ火起こし講座。今日のダブル講師は、アウトドアライターの夫 安藤眞氏(笑)。以下、夫の講義より火起こしは 着火材がないとつかないと思っている人がたくさんいます。でも、5分で炭にちゃんと火がつきます。ちゃんとどうしてだろうと考えれば原因がわかります。木炭は炭だから湿気をたくさん吸ってくれます。炭をビニールに入れておくと、それだけで水滴がビニールにつきます。すぐに火がつかない訳はこれです!どうしましょう?よく天日で乾かしましょう!そして、大きい炭だと火がつかないです。割りましょう。手でわれますよー。こどもたち、ぱきぱき割るのが楽しかったと言っています。おもちゃじゃなくていいんです。炭を割るだけでもすごく新鮮。親が割っていいよなんていうもの、考えてみたらそんなにないですものね。次にに 新聞紙、空気を含ませた感じで七輪に入れて割り箸をぽきぽきおって入れます。上に割った炭をおいたらできあがり。手に持った割り箸の先に火をつけて、新聞紙を燃やします。そして、うちわでパタパタするだけ。小さく割った炭には、すぐ火がつきます。そうすると、後は、じっくり炭が燃えていくだけになります。料理をじっくり作る時間はないので、マシュマロを割り箸につけて焼いてもらいました。たかがマシュマロ。だけど、こどもに大好評。大人はおつまみを焼くといいですよね。消し方は空気を遮断すればいいのです。うちは おぎのやの釜飯の入れ物、火消しつぼに愛用しています。もう9年も愛用しています(笑)明石のタコ飯弁当はふたがないのが、残念です。水に入れてもOK。乾かしたらまた使えます。着火材をつけて変な臭いをだして燃やし、水をかけたあと、捨てている方もいるようです。炭はまだまだ使えるので、どうか大事に使ってください。着火材でバーベキューという大掛かりなものでなく、七輪でちんまりおいしい焼き物をいつも楽しんでいたら、災害時も火起こしは、苦でもなんでもないですよね。被災地にすぐに入った友人が、都会では木が落ちていても寒さに震えていたけど、田舎にいくと、おじいちゃんおばあちゃんがちゃんと焚き火の技術を持っていたから大丈夫だったと話していました。思わず語ってしまいましたが・・火をみているこどもたちの目の輝きといったら!!すっごく生き生きしています。マシュマロをみんなで焦がしているときの顔といったら!焦がしてしまうのも大事な経験ですよね。なんでこげたんだろうと考えていたり、こげた内側はおいしいという発見を楽しんでくれていました。火起こしさせてもらえる公民館があまりないので、体験がなかなかできませんが、七輪火起こし、すごくいいですよー。野菜を大量に切るなど野外で作るには労が多すぎるカレーとか、不自然に油をつけて燃やすキャンプファイヤーよりも、七輪でやきとりをちまちま焼くような キャンプなどもお試しあれ♪災害対応力はもちろん、もっと本質的な 生きる力がつくこと間違いなしです!