和の巨匠 野崎洋光さんのサバイバル感 アウトドアスキルそのもの
プラスアーツさんの大きな防災イベント このサイ、BO-SAI イベントで講師をするので、豊洲のららぽーとに行ってきました。休みの日は大盛況なんですね。豊洲ららぽーと。プラスアーツさんのスタッフの方々、みなさん若くて学生時代から参加されていたような方も多く、昔からよく知っている方が、なんだかとってもアカぬけた青年になっていたりして、微笑ましかったりしました(おばちゃんの感想ですね 笑)AEDの体験や地震のしくみ学習、家具の固定の仕方など、スタンプラリーで学んでいくもののひとつに、私の講座もありました。防災グッズ紹介コーナーではありますが、もしも、グッズがなくても作り出せる知恵をみなさんにお伝えしにいきました。そのためにはグッズの仕組みを知っている必要があります。何のためにそうするのかという原理も知らないと必要な場面で使えません。臨機応変にといいますが、その力をつけるには、仕組みを知ることと、知って試してみようと思う行動力の2点が不可欠です。この2点が実感できていないから、臨機応変はかけ声に終わり、マニュアルがないと不安になるのです。なんて抽象的にいうと こ難しいですが、たいていは仕組みは知れば、その場に役立つものはその場にあるもので作り出せます。オムツやトイレは防水と吸水を知っていればいいし、防寒は水と風と空気の役割がわかればなんとかなります。この、防災講義のひとつに和食の巨匠、分とく山の野崎洋光さんが、講師でいらっしゃっていました。私の前の講座が野崎さん。ラッキーすぎる〜。野崎さんが紹介してくださったのは、ほたて缶を使ってビニール袋でごはんを炊くレシピ。感動したのは、野崎さんも 仕組みをしって応用をきかせようというメッセージを強く強く強ーーーく送っていらっしゃったのです。料理も自然現象と真剣にむきあう技術です。自然とともに生きるスキルという意味でアウトドアの本質的部分と同じだったんだと気づかされました。巨匠はやっぱりすごいです。深い〜。野崎さんのレシピが昔からいいなと思っていたのは、砂糖大さじ1、塩小さじ〜とか、言わないところ。私、料理はきらいじゃないし、味噌も自分でつくったりしますが、家庭科の授業は大嫌いでした。すりきりで測るとか、全部のレシピ覚えなければいけないというのは、なんとも効率が悪いので、(それがまたテストにまででた日には・・)わけがわからないと思って苦手だったのです。でも、料理は割合で覚えればいいということや、塩は人間の体液と同じ濃度の0、8%ということを教えてくれたのが野崎さんの本。この本ひとつでおおよそすべての料理をマスターできると思ったのがこちら↓【送料無料】美味しい方程式 [ 野崎洋光 ]と、かねてからの大ファンだったので、防災の場面でお会いできて感動&講義も腑に落ちまくり。お話を聞くと、本では顕在化されていなかった ポイントが鮮明になりました。お米を炊くということ 日本人は、もっと知ってほしい。とても大切なことだけれどもあまりにも知らない人が多い。食べること、生きる事の基本。災害がなくても知っておくべき。150円のコンビニのおむすびを買えるなら、10キロ1万円の最高級のお米は買えるのに。そのお米をおむすびにしても38円にしかならない計算。もっとおいしいお米、お米ができる環境をを大切にしないと。お水をすわせたお米なら、水と米の割合は1対1でいいことを知っておく。水は20分以上すわせること、95度以上で20分温めないと、完全に水をすわない。その仕組みがわかっていればビニールででもできる。お米とお水を適量いれてビニールふたつ重ねてしばったものをお湯に入れるだけ。その他、煮魚は煮てはいけないとか、野菜をゆでるのは数秒でいいとか、普段から知っていればおいしくて手早くて、災害時も仕組みを知っていれば応用できる知恵をたくさん教えてくださいました。ビニールにいれて、鍋でお米をたく方法は、赤十字などで配られる飯炊き袋などで、よく知られていますが、こんなふうに日本の主食であるお米に対する愛情たっぷりに、丁寧に仕組みから説明してくださると理解が深まります。コンビニのおむすびが買えれば10キロ1万円のお米を買ってもおつりがきていたんだねー。衝撃的な事実でした。野崎さんは福島県出身でいらっしゃいます。財界人も政界の方もたくさん来る料亭の料理長ですし、短い時間でのレクチャーでしたので、踏み込んだお話はされませんでした。が、お米や食べ物に対する深い愛情や想いから、今回の原発事故に関する想いも、胸の奥に秘められているのではないか・・・そんな勝手な推測もしてしまいました。自然とともに生きる知恵、食べるということは生きる基本ですものね。奥深くいお話聞けて本当によかったです♪下記の本を買って、ちゃっかりサインまでもらっちゃった〜!嬉しい【送料無料】野崎洋光のおいしい節電レシピ [ 野崎洋光 ]