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2023年02月26日
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カテゴリ:音楽
昨日は亡父の一三回忌。実家で法事を催すということで、一昨日より一泊で福岡を往復することに。これまでと大きく違ったのは、いつの間にか祝日が直前の2月23日に引っ越して来たことです。しかも、今年は曜日の配置から飛び石連休になったことで旅行客が激増したようで、往復の飛行機はいずれも満席、空港や駅も大いに混雑していました。特にひどかったのが昨日夕方の福岡空港で、出発時刻の小一時間前に空港に着いてみると、手荷物検査場では入場待ちの客が見たこともないような長蛇の列(多分百メートルを優に超える)を作っています。実は昨年暮れごろからこういう状況らしく、通過に1時間以上かかることもある、というウワサは聞いていたものの、実際に目のあたりにしてかなり慌てることに。(幸い、出発時刻が早い客向けの優先ゲートを通ることができ、何とかことなきを得ましたが…)さらに、大学入試の前期日程とも重なり、宿も満杯。まるで5月の連休のような状況でした。

閑話休題。先月末のこのブログで、セバスティアン・デ・アルベロの「ハープシコードのための30のソナタ」の現代版楽譜を入手したことを書きましたが、この楽譜を調べている過程で、同じR. L. ホイットニーさんが校訂したアルベロの「6つのレセルカータ、フーガとソナタ」も出版されていたことを知り(「30のソナタ」と同じ2018年)、例によってAmazon経由で落手。先週末以来、パラパラと眺めているところです。




この作品、ちょうど2018年ごろにアンドレアス・シュタイアーの演奏に刺激を受けて現代版の楽譜を探したものの、当時は見つからなかった記憶があります。今回、ホイットニー版を手に入れて分かったことは、楽譜のタイトルが原題の英訳「Works for Harpsicord or Fortepiano」(元は「Obras, Para Clavicordio, o Piano Forte」)となっており、「6つのレセルカータ、…」といった題目で検索してもうまく探し当てることができなかったかも。(もっとも、当時はまだ出版後間もないタイミングで、ネット上に情報がなかった可能性もありますが…)

さて、早速ホイットニー版を譜面台に載せてハープシコードをポロポロやっていた亭主、この楽譜が結構使いにくいことに気づきました。

何が問題かというと、まずはそのサイズ。ほぼA4版に収まっており、見た目は通常の楽譜と似ていますが、実寸では縦方向で2-3 cm、幅も1.5 cmほど小さくなっており、その分1ページ当たりの情報量が減っています。おまけに背表紙がノリで硬く綴じられているので、譜面台上で特定のページを開いたままの状態にしたり、譜面をめくるのに手間がかかります。




一方、これまで演奏に使っていた原典手稿譜(IMSエルピーからPDFをダウンロードし、カラー印刷したもの)は、横に長い判型となっています。これをA4Lに印刷するとクリアファイルへの収まりもよく、音符は多少小さめになるものの、譜面台上の使い勝手はこちらのほうが遥かにいい感じです。




そして、何といっても決定的な問題は、見開き両面の2ページに収まる曲の長さ。例えば各組曲の冒頭にあるレセルカータは、手稿譜ではちょうどこの2ページに収まっているのに対し、ホイットニー版では3ページにまたがってしまい、途中でどうしても譜めくりが必要になります。同じことは3曲目のソナタにも当てはまります(手稿譜では前半・後半それぞれ見開きの両ページに収まっているのに対し、現代譜はどうしてもはみ出る)。ましてや中間のフーガは長大で、その分現代譜ではページ数も増えて譜めくりによる演奏の中断も頻発。弾いているとどうしてもストレスが溜まります。

原典版手稿譜では、ときに音符が不鮮明だったり、上下の声部の対応がずれたりして読みにくく、楽譜を見ながら弾いているとそのような箇所で演奏が止まってしまうことがままあります。そこで、音符が読みやすい印刷譜を手に入れたところ、今度は譜めくりの頻出で音楽の流れがブツブツに途切れる、という何とも切ないトレードオフになってしまいました。

こういうことは些細なように見えますが、やはり演奏するのは生身の人間。譜面→人間→楽器という音楽生成の流れをいかにスムーズに行えるかは、亭主のように単に趣味で楽器を弾いていても問題になるので、人前で演奏するプロの演奏家にとっては一大事(?)なのでは、と想像させられます。

結局のところ、この問題の解決のためには、レオンハルトがやっていたように自分用の楽譜をゼロから作るのが近道なのかもしれません。





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最終更新日  2023年02月26日 22時05分12秒
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