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未音亭日記

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2023年09月24日
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カテゴリ:音楽
今日の関東地方は8月からあれだけ長く続いた炎暑が嘘のようで、最高気温25-6度のカラッとした晴れ。週末にかけて空気が入れ替わったようで、「暑さ寒さも彼岸まで」とはまさにこのことです。さっそくこの機を捉えて一夏の間伸び放題だった生垣を盛大に刈り込み、ようやく人が住む家になりました。

     *      *      *      *      *

ところで、いつの頃からか、世の中は空前の「ネコブーム」だそうです。

そういえば、以前に国内ののネコの飼育頭数がイヌのそれを上回った、というニュースを耳にしたことを思い出し、グーグル先生に訊いてみたところ、逆転が起きたのは2016-2017年にかけてらしいことが判明。また、それに先立つ2007年頃からネコの飼育頭数がじわっと増え始めたようです。

このネコブームを受けて、メディアでのネコの露出頻度も随分と増え、ネコのCMキャラクター、「世界ねこ歩き」、「ネコメンタリー」といったテレビ番組、さらには「ニャンコロジー」といった新聞コラムなど、ネコの話題が花盛りです。

亭主が高校卒業の頃まで住んでいた実家でも、日常的にイヌやネコを飼っていました。亡母はネコ好きで、歴代の飼いネコがいましたが、ネコは夜中に単独で散歩に出すことが多く、どのネコも最後は自動車事故(あるいは行方不明)で居なくなり、そこで代替わり。

その頃の亭主はどちらかというとイヌ派で、飼いイヌの面倒を見るのも亭主の役。ただし、ネコと違ってイヌは(人を噛んで怪我をさせる心配もあるので)放し飼いにできない上に、トイレの問題のために毎日(どんな天候でも)散歩させる必要があります。結局、イヌについては可愛いと思う一方で、面倒を見るのは大変、という記憶(教訓?)が残ることに。

なので、亭主も歳をとるに従い、ほぼ完全にネコ派になってしまいました。とはいえ、やはりネコも含めて生き物を飼うことの大変さも身に染みているので、実際に飼うまでには至らす。(冷徹無比に見えるあの養老孟司センセイですら、愛猫「まる」が亡くなってペットロスになっているのを見るとやはり気が引けます。)今のところ、もっぱら人様が飼っているネコさんやその動画に癒されている毎日です。

ちなみに、このところ亭主が楽しみにしているものの一つが、A新聞ウィークエンド版にカラーで掲載されるネコ漫画「コロコロ毛玉日記」(中川いさみ作)。そこでもよく描かれるのが、パソコンのキーボードに寄ってくるネコちゃん達です。

これに関しては、ネット上にも色々な記事が落ちており、特に在宅勤務が増えたコロナ禍の3年間ほどは、自宅でパソコンに向かっているところにネコが寄ってきてキーボードを踏み踏みする、といった報告が数多見られます。

その理由はというと、どうやら退屈した(?)ネコが飼い主に構ってもらいたくてちょっかいを出しているということらしい。

これを聞いて亭主がどうしても思い浮かべるのがドメニコ・スカルラッティの「ネコフーガ」、「練習曲集」最後に置かれている作品(K.30)です。カークパトリックによると、このフーガが「ネコフーガ」と呼ばれはじめたのはスカルラッティの没後、半世紀ほど経った19世紀初頭頃からとのこと。一方で、ドメニコがスペイン宮廷でネコがつま先でチェンバロのキーボード上を横切ったことから閃きを得た、といった類の伝説もあるようです。

実際、このフーガの冒頭にある6つの音が作り出す音階は、一体何調かも分からない奇妙な不協和音(増2度、減4度進行を含む)。音楽家がまともにフーガ主題を意図して作ったのならこうはならなったのではないか、と思わせる点で後者の伝説にも説得力があります。

ここから例によって妄想すると、ドメニコがある日ハープシコードをポロポロやっていたところ、偶然そばを通りかかって聞き耳を立てていたネコちゃんが、好奇心を刺激されてポンとキーボード上に登ってきた、ということかも。

ただし、18世紀のスペイン宮廷をネコが出入りしていたかどうかについてははっきりしません。ちょっとネットをググった限りでは、この時代の宮廷絵画に描かれている動物としてはイヌが圧倒的に多く、それも狩のお供という役どころがほとんど。一方、庶民の日常生活の中では馴染みの存在だったようで、例えばゴヤもネコを描いています。

もしかすると、ドメニコの目の前に現れたネコも「闖入者」だったか?








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最終更新日  2023年09月25日 21時50分21秒
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