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カテゴリ:刑事事件と社会問題
平成鼠小僧の真似事もいい加減にしろ !既に愛読者諸兄は、ご承知の事だが、警視庁から出される事件情報の中でも頻発している 「オレオレ詐欺」。懸命に逮捕活動を続ける警視庁特殊詐欺対策スタッフには、頭が下がる。 犯人グループとの知恵比べとなっている。 キャッシュ・カード預かり詐欺や電話による誘導詐欺そして宅急便を使って現金を運ばせる 詐欺、さらに還付金詐欺と次から次に繰り出すその手法は、他人様の貯蓄資金を奪うための せこい手法である。その多くの資金は、裏筋の資金として吸収されている。 犯人グループにしてみれば、「眠る資金を拠出させ、市場活性化に貢献している」とか 「組員を食べさせるには、それ相当の資金が必要でもしも資金が枯渇すれば悪が民間に散らばる」 との詭弁を弄する。 この論理には、奪われた方の精神的・金銭的な損失が全く欠けている。よって、「盗人にも一分 の理屈」の域を脱していない。 それも、出し子・受け子などを組織的に活用し、逮捕しても尻尾ばかりで、主犯格に中々到達 できないのが現状である。 一方、注意喚起を永年実施してきている警視庁や金融機関の活躍も虚しくオレオレ詐欺が減り つつあるものの、無くならない背景には、「親族からの電話」と言う「思い込み」が被害者の 心理を大きく左右している。 さる心理学者の話では、「高齢者で金があり親族からの電話である」と錯覚する又は思い込む と催眠術にかかった人の様に「電話主の言う通りに動いてしまう心理」が働いていると言う。 また、「孫の難儀を何とかしてあげなければ、あの子が不憫」と思い込んでしまう傾向があると も語る。ある種のプラシーボー作用(「砂糖やジュ-スでも飲ませる前にこれは良く効くよ」とのふ れ込みで実際に腹痛等が解消)の一環と言う。 この対策には、犯人グループが「この種の詐欺は、リスクの対価としては、おいしくない」と認 識させる事が肝要である。だが如何なる宣伝や注意喚起を図っても痴呆症患者や高齢者(80歳以上) の犠牲者は、後を絶たない。 彼らの胸中には、「まさか、私がオレオレ詐欺の被害者になるなんて」との思い込みが根深い。 よって、対策としては、家族同居の場合には、電話等を極力受けさせない様にする事、さらに独居 高齢者の場合には、お金に関する電話は、一切、受け付けずに受話器を置き、電話を切る様にさせ るなどの指導が求められる。 中には、賢明な高齢者も居て、散々電話口で孫だからと話をさせておいて、最後に「私には、孫 が居ませんので、さようなら!」と電話を切ったら二度と電話が来なかったと言う。
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Last updated
2017.08.09 06:27:26
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