20040711資本家と労働者(2)
一流のバンカー(クライアント・カバー)は、自分の年収の10倍の手数料収入を稼ぐそうだ。つまり、そんな手数料の入るディールをクローズするそうだ。手数料を平均で2%と固定した場合、1,000万もらってる人は、年間で、ディール総額50億円をクローズする。・・・なんか出来そうな気がする。3,000万もらってる人は、年間で、ディール総額150億円をクローズする。・・・ちょっと頑張らないとできなそう。その儲けの中から、自分のチームメンバーやバックオフィスの給料も賄う。――――――――――TV局の一流プロデューサーは年収2,000万円だそうだ。(一流とは、その人がいれば、 ヒットするTV番組がつくれる、というプロな人)バンカーの手数料収入は、粗利益100%だから、粗利益ベースで比較してみよう。つまり、一流のTVプロデューサーは、2億円の粗利益を会社にもたらしているんだろう。そんな一流の彼(彼女)は恐らく年1回、以下のようなP/Lを叩き出せる企画立上げ・スポンサー獲得・メンバーとりまとめを全部仕切って、やっちゃうんだろう。売上 2億円(約4,000万円×4~5社/3ヶ月)費用 1億円(制作費、役者・自分達の給料など)営業利益 1億円(※イメージ)彼は、クリエイティビティだけでなく、会計的能力に優れ、交渉力まで有しているんだろう。そして、人をとりまとめる力まで持っている。やっぱり、この人は2,000万円もらう価値がある、と思う。そして、彼らは全て労働者である。以上