20060311幸せになるために(9)
なんと話の通じない奴らなのか。と憤慨する日々。すっごいイライラする。何回も説明したやんけ!! こういう段取りしてたやんけ!! しかし、では彼らがいなくなってくれればOKか? 全然、OKではない。彼らはなぜ、この部屋にいるのか? それは、僕達自身が呼んだからだ。――――――――「話が通じないかもしれない」そんなことは、最初からわかっていたはずだ。当然、考え方は十人十色、バラバラだ。「入社したい」という意思の下、新卒・中途採用として入ってきた新しい仲間だって、考え方が違うのに。それを、個人の意思とは別に、一気に人数を増やしたのだから。この軋轢は、僕達自身は、最初から予想できていたリスクに過ぎない。しかし、僕達は、自身の意思で、そのリスクをとった。――――――――今回のケースは、”養子(M&A)”ではなく、”結婚(JV)”だ。僕達にとって、初めての結婚。子供(子会社、被買収先)は、親(親会社、買収者)のいうことをある程度聞かないとなあ、と暗黙の覚悟を持っている。里子とはいえ、その親子関係には、子供の率先的な”遠慮”が働き、なんとなく、その関係が表面的でも良好に見え始めるのは、それなりに早い。(子供が遠慮しすぎて、萎縮につながり、その子の長所が埋没してしまわぬよう、 むしろ、親が気を遣わねばならない。それが最も難しい。)でも、”妻”は、”夫”のいうことを聞く、義理はない。――――――――”養子も、”結婚”も、その本質は、「新たな仲間を、一気に大量に取り込む(採用する)」ということだ。今回、欲しかったのは、ユーザという顕在化したフローではなく、ユーザーを呼べる潜在的な『力』。つまりストックなのだ。この世に、既にフローを顕在化した企業は存在しなかったため、共に作り上げられる、その相手(仲間)がほしかったのだ。力を持つ。つまり、「人」なのだ。現有リソース、ならびに、そのオーガニックグロースだけでは、目標とする成長速度を満たせない。だからこそ、”養子”や、”結婚”が生む果実と、それに伴うリスクをとっていく、、、そう決めたのだ。――――――――これは、僕達自身で決めた「未来」だ。その「未来」が、「現在」になっているだけだ。その”妻”は、どんなに鬼みたいな顔してテーブルの向こうにいようが「敵」ではない。「仲間」であり、 ”妻”だ。ていうか、「仲間」としてこのテーブルに着いてくれた、運命の奇跡。これに感謝すべきであろう。『全然わかってくれてないようだけど、 とにかく話を聞いてくれて、ありがとう』ってとこかな・・・? それを忘れなければ、何てことはない。ただ、粛々と清々と、ベストと思われる選択肢の下、コミュニケーションをとり、コンセンサスを形成し、できるだけ同じ方向に、できるだけ同じスピードで、走ってもらうだけだ。何もトラブルではなく、何も苦労なんかではない。のだ。ムカついて、イヤな態度をとって、本当にゴメン・・・。以上