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2015/03/26
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水門川めぐりコースもあっという間に

終点の“奥の細道むすびの地”に着きました。

ここは、国の名勝「奥の細道の風景地 大垣船町川湊」として知られています。

          【住吉灯台と船町港跡】 

P3120020.JPG

この船町港は江戸時代から明治時代にかけて、

大垣城下と伊勢を結ぶ運河「水門川」の河港で

物資の輸送と人の往来の中心だったということです。

芭蕉も舟で下った水門川は、

1883年には大垣と桑名間を結ぶ輸送経路として、

蒸気船が就航していました。

明治時代に入っても、

物資や人の流れが多くたいへん賑やかな港であったといわれ、

昭和初期には年間約1万もの船が行き来していたといわれています。

しかし、その後鉄道の発達に伴い衰退していきました。

             【住吉灯台】

P3120017.JPG

住吉燈台は元禄年間(1688~1704)前後に

港の標識として建てられたそうです。

高さ8m、四角の寄棟造りで、

最上部の四方には油紙障子をはめ込んであり、

形全体の優美さは芸術品としても十分価値があると思いました。

この灯台をみるだけでも、当時の繁栄ぶりが伺えますね。

その灯台の横にある桜の木を見ると、

たった一人の訪問客である私を歓迎してくれているかのように、

この二輪だけ花が咲いていました。

P3120018.JPG

そして、ここには「奥の細道むすびの地の石碑」が建てられていました。

【左;松尾芭蕉像、右;谷木因(たにぼくいん)像】

 P3120016.JPG

実は芭蕉は大垣を四回訪れています。

そこにはこんなエピソードがありました。

1682年 谷木因の所へ芭蕉から手紙が届きました。
それは木因の力をためそうと,むずかしい句の意味をたずねるものでした。
木因はみごとなこたえを返し,芭蕉はすっかり感心してしまいました。
これをきっかけとして木因と芭蕉の交流がはじまりました。

というものです。

このころ、大垣は武士や町人の文化がさかえ、

谷木因は地元大垣俳壇の指導者でした。

俳人には藩士が多く、藩侯の文教奨励もあって盛んでした。

大垣俳壇が、真に文芸的価値に目覚めて隆盛期に向かうのは、

俳聖芭蕉が四度にわたって当地を訪れ、

新風を吹き込んでからであろうといわれています。

この芭蕉四度の来垣の経緯にも、

谷木因の力が大きく働いていることは間違いのないところでしょう。

ということで、二人の像が立っている訳ですね。

             【松尾芭蕉像】

P3120015.JPG

元禄2年(1689)の秋、俳聖・松尾芭蕉は、

約5ヶ月の漂泊の旅をここ大垣で終えました。

世に名高い「奥の細道」の旅です。

P3120019.JPG

そして、ここに22個目つまり最後の句碑がありました。

「蛤のふたみに別行秋ぞ」

と詠んで、水門川の船町港から桑名へ舟で下りました。

前文に「長月(9月)になれば、伊勢の遷宮拝まんと、また舟に乗りて」とあります。

伊勢の名産である蛤をふまえ、さらに「蓋・身」に掛けて「二見」を表しており、

言葉を美しく巧みに用いて効果的に表現した素晴らしい句だそうです。

思わず感心してしまいました。

             【船町道標】

P3120021.JPG

京口門の南の美濃路沿いに1818年頃建立、

「左:江戸道・右:京みち」と記されています。

美濃路は中山道と東海道を結んでおり、

垂井から大垣の城下町を抜けて、墨俣から尾張へと入り、

熱田の宮の宿で東海道に通じていました。

今でいうバイパスだったということですね。

         【大垣城西総門跡(京口門跡)】

P3120022.JPG

これからお城までは15分ほど歩きますが、

この京橋に総門があったということが、

当時のお城の規模の大きさが伺えますね。

美濃路を歩いて、いよいよ大垣城に向かいます。

《続く》

 






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Last updated  2015/03/26 05:53:26 PM
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