国宝松本城3
松本城は見る場所によって、いろんな顔を見せてくれます。内堀の外側からは、邪魔なものは一切なく絵にかいたような品のある姿を見ることができます。 太鼓門側の内堀の風景太鼓門太鼓門は上に太鼓櫓が置かれ、時の合図、登城の合図、火急の合図の発信源として、戦国時代には重要な役割を果たしていたそうです。太鼓門の外にある外堀の風景松本神社 松本神社は、松本城に北側にある、松本城ゆかりの神社。「松本神社にカップルで行くと別れる!」という噂があります。松本神社に祀られている松姫というお姫様。徳川家康の異父妹にあたる人で、あまり器量が良くなかったそうです。松姫が器量が悪いことをふびんに思った家康が、家臣の松本城主戸田康長に松姫を嫁がせました。しかし、夫の康長に相手にされず、世をはかなんで、松本城のお堀に身を投げてしまいました。 康長が松姫を外に出すことを嫌い、薄暗い乾小天守に幽閉したとか・・・。だから、松姫を祀った松本神社へカップルで行くと、松姫が嫉妬して別れさせるそうです。あなたは信じますか・・・・・。 旧開智学校(重要文化財)と現在の開智小学校 旧開智学校は、明治6年(1873年)5月に開校されました。構造は木造で桟瓦葺、寄棟二階建て土蔵造りで、中央に風見を配した八角塔が高くそびえ立ち、各窓に舶来のガラスを取り付けた、和風と洋風の入り混じった擬洋風建築の代表的なものといわれています。建築文化史上貴重な遺構であることから、昭和36年に近代の学校建築として最初の重要文化財に指定されています。 天守閣から見た“埋の橋(うずみのはし)”石垣通路部分の門が石垣に埋もれて見えないこの門を「埋門」と言うらしく、この橋もその名前にちなんで付けられたということです。「埋の橋」は、昭和25年から30年にかけて行なわれた昭和の大修理完成の際、昔の絵図にあった位置に架橋したものです。埋の橋越しに見る松本城は絶好のビューポジション、朱色と黒のコントラストが素晴らしいです。姫路・彦根・犬山に並ぶ国宝四城のひとつである松本城は、木造の天守閣、五層六階の現存天守では日本最古で威風堂々とした漆黒のお城です。松本市民からは「烏城(からすじょう)」の愛称で親しまれている松本城。また訪れたいですね。 《完》