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カテゴリ:イギリス系ラム(Rum)
【チェアマンズリザーブ レガシー】 チェアマンズリザーブ レガシー セントルシアのラムです。 ラベルにはセントルシア蒸留所のチェアマンだったバーナード・ローリーさんが描かれていて、ローリーさんの業績を遺産としたネーミングがなされています。 ローリーさんの業績とは、様々な原酒からのブレンドをめざして、各種単式蒸留器の導入、自前のサトウキビ畑の復活、熟成に使う様々な樽の調達などなど。 ブレンダーが使うことができる原酒の幅を拡大したのだそうです。 チェアマンズリザーブブランドで一番ベーシックな激安上等ラムの「チェアマンズリザーブ」からわかる基礎レベルの高さ、そして数量限定の「チェアマンズリザーヴ2005」の激ウマ度合いは、ローリーさんが整えた蒸留所の環境を、ブレンダーさんがフル活用して惜しみなく最高のラムを生み出していることがわかります。 今回の「レガシー」はかなり低価格ながら、以下の複雑なブレンドのラムです。 単式ジョン・ドーレ2:糖蜜:7.5年熟成:16% 単式ヴァンドーム:糖蜜:7年熟成:4% 連続式コフィー:糖蜜:5.5年熟成:72% 単式ジョン・ドーレ2:サトウキビジュース:5年熟成:8% アルコール度数は43%です。 ベーシックチェアマンズリザーヴの構成は不明ですが、熟成年数からするとベーシックチェアマンズリザーヴと同等で、それの構成を複雑化したバージョンといった感じでしょうか。 未だにアグリコールラムが苦手な僕としては、8%のサトウキビジュースのブレンドが興味深いところです。 香りはベーシックチェアマンズリザーヴにより濃くて複雑です。 キャラメルとバナナ、メープルシロップ、オールスパイスなどに加えて、梅や梅シロップ、プラム、ある種のハーブ、松の葉っぱ的な感じもあります。 飲んでみると、ポット比率が高くないのに十分な重さがあって、味・風味とも想像以上に濃くてしっかりしています。 キャラメルや少しのカカオとバナナ、ナツメグとかのスパイス感に加えて、コリアンダーや松、サルナシのジャムみたいな風味もあって複雑な感じです。 飲み終わった後のグラスから、少しアグリコールっぽい香りを感じられます。 ベーシックチェアマンズより濃厚で、かなり複雑な風味です。 気に入りました。 セントルシア蒸留所では、このチェアマンズリザーヴブランドの他に「アドミラルロドニー」ブランドなどもリリースしています。 「アドミラルロドニー」ブランドのラムは連続式蒸留器による原酒で、ポットとコラムのブレンドである「チェアマンズリザーヴ」ブランドとの差を明確にしています。 僕は単式蒸留至上主義者ではありませんが、味・風味共にチェアマンズリザーブの方が好みです。 アドミラルロドニーも美味しいですけどね。 【僕の評価】5段階中の4.5+ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.03.19 20:50:05
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