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私は本を読むと必ず読書記録をつけるようにしている。
その本を読んで自分が思ったことや感じたこと、また筆者が言いたかっただろうことを書き残しておく。 そして特に印象に残った文章を抜き出して書き留めておく。 だが一文だけを抜粋し書き残すというのは、意味のある行為なのだろうか。 ひとつの物語の中からただ一文を抜き出しても、それはその物語のほんの一部分であって、その話の本質や大切な部分を的確に言い得ているわけではないだろう。 ひとつの物語として紡がれるからこそ、その物語としての意味があり、また何かを表すことが出来るわけで、 印象に残った一文だけを抜き出して書き残しておいても、その話を本質的に理解できたというわけではないと思う。 「本当の戦争の話の中にもし教訓があるとしても、それは布を織りあげている糸のようなもの」で、「それだけを一本抜き出すことはできない。より深い意味をほぐすことなくその意味だけを引き抜くことはできない。」(『本当の戦争の話』より)と、いうように。 ひとつの物語として在るからこそ、表現できることがあるのだと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011/03/24 02:07:13 PM
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