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ほんわか介護とほんわか心

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2005.09.17
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カテゴリ:連載小説
 と、カケスは大きな口で小鳥を丸飲みしてしまいました。

・・・・。

 なんて、それは嘘。
 かけすが大きな口を開けたら、小鳥は振るえて、気絶しそうでした。
―ふふふ・・、気をつけなくちゃね、どこでも危険が一杯。
 びっくりしたかい。ちょっと冗談さ。
 君はきれいな物がほしいのかい。

 驚いてのけぞった体をなんとか持ち直した、灰色の小鳥は答えました。

―ええ、私の羽は灰色で、映えないの。

とカケスの鏡で姿を映す。

―ほら、みっともない羽でしょ。
―そうは見えないけれどね。灰色だって素敵じゃない
―でも、嫌いなの。
―そうか、好きずきだからね。まあ。君の言うのももっともだ。そうだ、良いことがあるよ。下を見てごらん。

 樫の木の下を覗いてみると、杖をついたおばあさんが歩いていました。大変な年寄りのように見えます。おばあさんはゆっくりゆっくり歩いていました。その上、杖をついていない方の手には重そうな袋を下げていました。

―おばあさんが歩いているだけじゃない。
―よーくみてごらん。肩のショールがずり落ちそうだろう。
―あら、本当。きれいなピンクのショールが今にも落ちてしまいそう
―おばあさんのところへ飛んでいってごらん。
―どうして、
―今日は風が冷たい。ショールがないとおばあさんは風邪を引きそうだ。君があのショールを直してあげるんだよ。
―自分で直せるでしょう。
―おばあさんは、足が悪い。袋を持っている手だって不自由なんだよ。さっきから直したいと思っているけれど、杖を置いて、袋を置いて、大変な作業になってしまう。困っているところなのさ。君がクチバシでつまんでかけ直してあげるときっと喜ぶと思うよ。

 小鳥はなんでこの私が、と思いました。買い物にきただけなのに。
でも、うつむいてゆっくり歩くおばあさんをみているうちに、ふっと思いついたように、飛び立つと、おばあさんの肩にふわりと留まりました。おばあさんは突然小鳥が肩に留まったのに、驚きました。

―まあ、小鳥さん。どこからきたの。
(明日に続く)





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Last updated  2005.09.17 07:24:33
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