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カテゴリ:ケアマネ物語
前回の続きです。
わたしは事務所に帰ってから、所長に介護保険を便利に利用しているようにも思えるし、このサービスはあちらから断ってきたら止めましょう。と報告しました。 息子さんにお母様は認知症(当時は痴呆)が始まっています。とお伝えしたいのですが、火に油になりそうです。こういう場合は有料でも思い通りに使える家政婦紹介所のほうが良いのかもしれません。本当に困ったときにまた連絡がくるでしょう・・。 さて、考えてみるとヘルパーへの苦情で、ケアマネが呼びつけられるのはなぜだろうかと思いました。本来ケアマネは苦情を受け付けてもっともだと思われたら当該事業所の所長、サ責に連絡し対処をして貰う必要があります。今回は利用者に誤解を受ける行動があったので、利用者に謝りに行ってもらう必要があります。 しかし、当時は私は新米でしたし、呼びつけられると、え、私が行くの?。・・、行ってください。と言われあたふたしていました。 ケアプランに訪問介護のサービス内容を書いておきます。掃除介助、買い物介助、調理介助などです。が、具体的な掃除方法などは書きません。 調理介助はその人の食生活を見て野菜が足りないな・・と感じたら栄養バランスに注意するなどと付け加えます。細かな調理法などは書きません。 そのプランについての苦情なら伺って再セスメントの上プランの見直しの相談をいたします。 それでどうしてかと思いましたが、A社のその拠点では当初ケアマネがヘルパー派遣責任者で、所長だったから、訪問介護の苦情はすべてケアマネにとなっていたのかもしれません。 台風の中、吹き飛ばされそうな軽自動車で水をかき分けながら利用者宅に向かい苦情を聞いたことも、今となれば思い出です。 A社のヘルパーの技倆はいま一つだと先にいいました。しかし技量を超える気持ちがある方が多かったのも事実です。 福岡時代から社長について上京してきたヘルパーもいらっしゃいました。彼女は技倆も心もぴかいちでした。 男性ヘルパーも多く働いている会社でした。 ある老婦人の通院介助を頼まれたことがありました。男性ヘルパーの方にお願いしました。 初めてのケアが終わってから、その老婦人が電話をかけてきました。 「あんなに優しくして貰ったのは初めてだ。いいヘルパーさんを紹介してくれてどうもありがとう。」 そうそう、あの台風の日、ビショビショになって事務所に戻りました。着ていた服はなんとか着れる程度に乾きましたが、靴はだめだろうと思ったのです。 すると仕事のなかったヘルパーさんが私のビショビショのスニーカーをドライヤーをあてて乾かしてくれていました。 本当に優しい人が多いのだと感動したしました。 他事業者で働くようになっても、このA社のヘルパーさんの心の優しさは忘れられませんでした。メンタルが大切だと思うときはA社を・・。と思ったものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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