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カテゴリ:ケアマネ物語
A社のリストラ台風は以前吹き荒れていました。
そうしたら大問題が起きていたのです。措置から介護保険の時代になって大きく変わったことは契約の時代になったことでした。 措置の時代は地方自治体から派遣されたサービスを利用するので、利用者とサービス提供者との契約は必要ありませんでした。 ですがこれからは契約の時代です。 訪問介護とケアプランの依頼を受けると利用者は2回契約をしなければなりません。 ところが介護保険開始時、サービス提供が先行して契約を済ませていないことがありました。営業の人が慌てて契約書を持って走り回ることになりました。もうすでにサービスが終了しているところもあります。 そういうところにも契約書をもっていきます。 怒鳴られたり、苦情の電話が来たり・・。とまだ混乱が続いていました。 営業の方達はその契約書を取り歩き、それから辞めていきました。 私もケアマネ業務の矛盾を感じ、辞めることを決意しました。 次の仕事先を見つけてからでしたが・・。 A社の入社式で知り合った同期のケアマネたちの連絡表ができあがっていました。電話をかけてみると、半数はもう辞めていたり、辞める予定でいたりしていたので驚きでした。 自分も辞めるというのにです。 私の前任者もせっかく夫の実家の近くに転勤できたのに、退社をしていました。 A社での新人研修会において・・。 全国展開ですから、北海道から鹿児島まで(沖縄県からもきたかどうかは覚えていません)ケアマネがあつまりました。 月に1回は入社式がありますので、研修会も月1回あるのでしょう。全国からというと出張費がでるんですね。いいなあ・・、こういうとき東京はバス代の400円しか交通費がかからない。それも乗り放題のパスだから、只・・。宿舎も家からですし・・。 地方の方はホテル住まいで3泊4日の研修会です。北海道から来た方は往復飛行機です。 次回は北海道で開いて欲しいものだと思いました。 そういえば東京の石原知事は長いですね。2期ですと8年です。私がケアマネになってやめてもあちらはまだ知事・・。きっと楽な仕事なのかもしれません。知事は・・? ちょうど石原知事の時にいただいた資格ですので、発行者は石原慎太郎になっています。 全国からケアマネがあつまっていますので、資格証明書にはさまざまな知事の名前があり書いてありました。 大阪府はあの・・セクハラでおやめになった方のお名前が・・。大阪府のケアマネは私の東京都知事名をうらやんでいらっしゃいました。 知事が証明してくれていない自治体もありました。県の福祉課、または厚生課のような部署の局長名の所も・・。私この人知らない・・。とその県のケアマネは証明書を見て泣きそうでした。 A社は新人研修会の頃からガタガタしていました。外部からヘッドハンティングをして沢山の人を雇い、それが経常費用を押し上げている毎日でした。 それで新人研修の頃からリストラの嵐は吹き荒れていました。 講師にはキラ星のごとくどこかでお名前を聞いたことのある方ばかりですが、一人の方は苦言を呈していました。 社内の雰囲気が悪いと・・。しつけが悪くなったと・・。 3日目は懇親会がありました。浅草にいけば墨田川の向こうに嫌でも目に入るアサヒビールのビル(目にはいるのは屋上の黄金のオブジェ、通称ウ○コビル)の最上階で飲み放題食べ放題、それは楽しかったです。 その帰り、ヘッドハンティングされたお一人と帰りました。 私は「A社は今はたいしたことはないし、これからもっと大変になるかもしれない。しかし、あと3年待って、3年たてば必ず軌道に乗り、盛り返すはずです。だから頑張って企画進行してください。」と酔っぱらった勢いでいいました。 私自身はこの会社に長く入れないことを感じていました。年齢も年齢なので早い結果が欲しかったからです。 しかし、今考えてみれば私の予言というか、それは当たったと思います。それから3年ほどたち、A社は奇跡のV字復活をとげました。 収益が上がってきて押しも押されもしない介護業界の最大手と発展いたしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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