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カテゴリ:ほんわか介護 家庭と介護
高齢者になると、多分私自身も含めてですが、問題行動が出てきます。
施設では脱走事件、非常ボタンを押す、火事を出す。 認知症でなくとも、問題行動を起こします。 例えば私の母親ですが、まだ50代の頃、大手町にある銀行に出かけたときです。 トイレを借りました。 トイレにはいると女子行員が数人ぺちゃくちゃしています。良くある景色よね・・と思いながら、トイレに入り、さて流そうと思うとどこにペダルがあるかわかりません。ふと壁の横に押しボタンがありました。 ここだと、思い切り押しましたが、水が出ません。もう一度思いきり強く押しましたら、やはり何もおきません。もう一度押してから、よく見ると、足下にペダルがありました。 なんだ・・ と水も流れ、やれやれと出ますと、そこへ男性行員が数人飛び込んできました。 女子行員は相変わらずぺちゃくちゃしています。 何があったんだ。大丈夫か・・、どうした、どうした・・。 母は知らん顔をして横からそっと外に出てしまいました。 そうです。緊急ボタンだったのです。ベルは保安室にだけ鳴るようになっていたのでしょう。 母はよくその銀行にいきます。 それ以降、女子行員がトイレでサボる姿は見られなかったそうです。 これも、ある意味問題行動です。ここには問題行動を引き起こす要因がいくつかあります。 第一には水を流す方法がわかりにくいことです。 高齢者にわかりやすい(粗忽者にも)使いやすいトイレにすること。これがユニバーサルデザインということです。 緊急ボタンはその場でも聞こえるようにすること。きっと店内にパニックが起きないように音がしなかったのでしょう。 しかし、その場で聞こえれば、間違えた事に気付き、すぐに外の女子行員に間違いであることを伝えられたでしょう。それなら女子行員もトイレで油を売っていても怒られることはなかったでしょう。 緊急ボタンをたびたび押して、そのたびに消防車が駆けつけてくる老人ホームがあります。 オオカミ少年ではありませんが、本当の時に来なかったらと怖くなります。 そのボタンをよく見ると、強く押してくださいと書いてあります。 それで押すのだろうとわかりました。ボタンの上にガムテープを貼って見えないようにしてしまいました。 いざというときに役に立たない話です。 これも高齢者は押すことはないが、職員や認知症ではない高齢者は押すことが出来るという工夫をするべきかもしれません。 いまいいアイディアはありませんが・・。 他の問題行動はまた次回にいたします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.10.21 19:34:59
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