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カテゴリ:ケアマネ物語
新しく開いた拠点は難航しました。
まず開店の場所がよくなかった。 近所に大手の介護事業所が何軒もあった。もともと過密状態といえる所です。 なぜそのようなところになったのかといえば、事務所費用の問題でした。 親会社の関連のビルに1部屋空いている。そこにしよう。 というわけです。 家賃や初期費用は少ない。しかし事業所が過飽和状態です。激戦区といってよいところに開店するということは何を意味するのか。じっくりと利用者が増えていくのを待つ。誠意のある会社として認識してもらうのをまつ。 これしかありません。 ケアプランの仕事がないか、それこそご用聞きにはいけません。 何ヶ月たっても利用者が現れないと、どうなるかといえば、焦ります。営利事業なのです。 事務所を開いたら補助金が出ると言う事業ではありません。 給料分以上の働きをしないと株式会社はなりたちません。 上部からの圧力も見えてきます。 そこへ新規の利用者の紹介があります。 大抵、あちらこちらの事業所を渡り歩いてきた強者という方が多い(失礼な表現ですが)、クレーマークレーマーと言うことが多いのです。 無理を言っているつもりは利用者にはないのでしょう。介護保険でどうとかいうことは知っている。しかし、人と人との関係なのだから、法律が、とか頭ごなしに言うのはどうだろうか・・。と相手の方は言っているのです。杓子定規に考えずに、すこしは言い分を聞いて、融通をきかせたらどうか・・。 そのようなことをあちらこちらで言って、どこからも丁重にお断りされてきました。 それで、契約はしたものの、解消することになりました。 ここからが本当の苦情であるとのことでした。 お宅で出来ないなら、新しいケアマネをこちらで早急に見つけるべきである。しかし見つけてくれなかった。ということであった。 しかし、もういい。なんとかこちらで見つけたから、しかし、契約には会社の事情で断る場合、代わりの会社を見つけると書いてあるではないか。 実際は会社都合なのか、利用者側なのかは難しい問題でした。 私はただひたすらその点について謝りました。 介護保険外のサービスは実はこっそりやっていたりします。ヘルパーの心意気だったり、ケアマネがそっと頼み込んだり。 しかし当初の契約からそのような約束は出来ません。 駄目な物は駄目と最初の時点で言っておく必要があります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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