10日ほど前からボケの木の下に奇妙な物が落ちていた。
おそらくは虫の糞なんだろうが俵(たわら)のような形で
7~8ミリもあるので鳥の糞かな?とも思っていた。
しかし鳥の糞はこんなに固形ではない。
手榴弾のようにも見える芸術性すら感じる糞だ。
コンクリートの上に落ちてるヤツは雨に溶けると赤っぽい。
木や草の実でもなさそうだし、糞だとしたらかなりデカい虫だ。
ボケの枝を眺めているとついに発見。
な~んだ、蝶か蛾の幼虫か。
おお、3匹もいるじゃあないか。
調べたら桃などの葉を食べるモモスズメガの幼虫らしい。
毛虫タイプなら殺虫剤で殺すところだが、ここまで大きいし
アゲハ蝶とかの幼虫に似てるので可哀想で殺せない。
枝ごとカットして地面に放置してある。
どこかに這って逃げて行け。
自然界は色々な生き物を創り出すなあ。
そして人間はそれを分類したがる生き物だ。
蝶と呼ぶものはもてはやされ、蛾と呼ぶものは忌み嫌う。
見た目がきれいならば可愛がられ、茶色や黒は嫌われる。
このモモスズメガが「モモスズメ蝶」という名前だったなら
そして羽の色が茶色ではなくて輝く虹色だったなら。