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カテゴリ:レコード音楽・映画
ボニー・アンド・クライド(The Ballad Of Bonnie And Clyde) 1967年製作のアメリカ映画「俺たちに明日はない(Bonnie and Clyde)」主題曲 大恐慌時代の実在の銀行強盗であるボニーとクライドの、出会いと死に至るまでを描いた犯罪映画です・・・1967年度のアカデミー賞では作品賞を含む10部門にノミネートされました~~~そのうちエステル・パーソンズが助演女優賞を、バーネット・ガフィが撮影賞をそれぞれ受賞しました!! 映画でボニーを演じたフェイ・ダナウェイは一躍知名度を高め、マイケル・J・ポラードと共に英国アカデミー賞の新人賞を受賞しました・・・また、日本では1968年度のキネマ旬報外国映画ベスト・テン第1位に選出されました!! 監督:アーサー・ベン 音楽:ヤールス・ストロース 出演者:ウォーレン・ヴューティ(クライド・バロー)、フェイ・ダナウェイ(ボニー・パーカー)、マイケル・J・ポラード(C・W・モス)、など!! いつの時代でも、思う存分好きなように暴れまわって考える若者・・・1930年代のアメリカは未曾有の不況にあえいでいて、貧しい家庭に生まれついた男と女が生きる目的もなく、お互いの愛だけを頼りに悪の限りを尽くし、87発の弾丸をくらうまでを大胆に取り上げてみせるショックな映画!! ボニーが新聞社に送った長詩「ボニーとクライドの物語」の終説は(・・・いつか二人いっしょに死ぬだろう・二人並んで土になる・わずかな人にそれは悲しみ・法は安堵を・でもそれはボニーとクライドの死・・・) アーサー・ベン監督が、この一編に歌ったのは絶望的な、あるアメリカの青春のバラード、そして1930年代の絶望の青春が1960年代に甦りました!! テキサスの小さな町で刑務所から出てきたばかりの^クライド・バロー^と、しがないウェイトレスの^ボニー・パーカー^が出会います!! 細い下肢にまつわりつくようなロング・スカート、乳首が浮き出たノー・ブラジャー姿のフェイ・ダナウェイの強烈な登場です<やや白痴的な焦点のきまらない眼、段のついた鼻筋、両端から下がり気味の厚い唇(美人の規格から外れているような容貌で)、でもそこには女のかわいた悲しみと怒りとがありました>・・・眼と鼻と唇は何かにたいして怒り、挑戦する、1930年代に生きたボニー・パーカーが挑戦したのは^大不況に荒廃した当時のアメリカ社会^に対してであって、1960年代に生きるフェイ・ダナウェイが戦いを挑んでいるのは、物質的繁栄と人間喪失を生み続けるアメリカの体制に対してでないかといわれました!! クライドはボニーの目の前で食料品店に押し入って強盗をやってみせます・・・刑務所で労役を免れために自分の足指を2本斧で切り落としたというクライド!! ボニーとクライドの強盗と逃亡の果てない旅が始まります・・・広いアメリカのバンジョーの音~~~やがて^ガソリン・スタンドで働いているC・W・モスが加わります!! C・W・モスは、最初銀行強盗で自動車の運転を引き受けますが変な場所に駐車してヘマをやります・・・あとで映画館の中でクライドから責められます(この場面のマイケル・J・ポラードの演技がいい)!! また、押し入った銀行が破産していたのが滑稽です!! 葬儀屋の車を盗み追いかけてきた葬儀屋とその恋人を車に乗せて、ボニーとクライドはいい気分で自分たちの正体を明かします(脅える葬儀屋と恋人)・・・これが、アーサー・ベンの演出のかわいたニヒリズムが吹き抜けていくユーモラスな描写です!! クライドの兄バックとその妻のブランチが3人の仲間に加わります・・・仲間同士の口汚いどなりあい、警察当局の襲撃~~~そんな中でボニーは不能のクライドを優しく抱き、自分たちの運命を歌った自己流の詩「ボニーとクライドの物語」を綴ります!! 森の中の川べりを彼らは追いかけてきたテキサスの保安官を捕虜し、慰みものにして写真を撮ります・・・この彼らの無責任な行為が中年の生涯忘れえぬ屈辱を与えボニーとクライドの運命を決定す引き金となります!! ボニーが母たちと密かに逢う場面・・・紗をかけたような映像が底辺に生きるものたちの悲しみを静かに緩やかに奏で上げます~~~広い荒涼とした大地に吸い込まれていくような哀感が画面いっぱいに流れ続けます!! 当局の追跡の輪は次第に絞られます・・・<クライドの兄バックは射殺され、フレンチは両眼を失って逮捕され、重症を負ったボニーとクライドは、C・W・モスの献身的な助けで逃れ続け、C・W・モスの父マルコムの農場に身を潜めますが、マルコムが息子の命と引き換にボニーとクライドを警察に売ります(執念に燃えるテキサスの保安官も現れます)~~~ルイジアナ州アーカディアの寂しい田舎道、1934年5月23日(スローモーション撮影の優雅でももの悲しい肉体のうねりの中で、87発の弾丸が赤い残酷な死の華を!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.11.11 21:13:43
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