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カテゴリ:レコード音楽・映画
愛情物語(THE EDDIE DUCHIN STORY ) 主題曲「TO LOVE AGAIN」 1930年から20年にわたって甘美な演奏で全米を風靡し、白血病で死んだスター・プレイヤー「エディ・デューチン」の半生を見せた映画・・・甘く甘く、あくまでも甘く作られた1956年公開のアメリカ映画!! 監督:ジョージ・シドニー 音楽:モリス・ストロフ 出演者:タイロン・パワー(エディ)、キム・ノヴァク(マージョリー)、など!! ジャズ・ミュージシャンの伝記映画は、1950年ビックス・バイダーベックをモデルにした「情熱の狂想曲」、1953年「グレン・ミラー物語」、「ベニー・グッドマン物語」などがありますが・・・この映画もジャズ・ミュージシャンの伝記映画!! 映画でのピアノ演奏を受け持っていたのは^カーメン・キャバレロ^で、この演奏の味が素晴らしい!! ロジャース=ハートの「マンハッタン」をはじめ、「ブラジル」、「スウィート・スー」、「ささやき」、「君はわがすべて」などスタンダード・ナンバーとしてしられた曲が沢山聴かれます!! 印象的なのは、この映画のテーマ曲として有名になった「ショパンの変ホ長調のノクターン(夜想曲)」のピアノ・ムードのアレンジで、デューチン楽団のテーマ曲としても人気があります・・・映画ではポール・フランシス・ウェブスターの作詞を使い、この映画の音楽監督モリス・ストロフの編曲で、オリジナルの美しさが一層発揮されています!! エディ・デューチンの半生には音楽家としての波乱はなかったが、私生活の面では劇的な面をもっていて、そこを大変うまく映画化していたのがこの作品の成功した理由といわれています!! デューチンと親交のあった^レオ・カッチャーのストーリー^を、サミュエル・テイラーが脚色、ロマンティックなミュージカルに定評のあるベテランのジョージ・シドニーが監督に当たっています!! 1909年にマサチューセッツのケンブリッジに生まれたデューチン・・・少年時代はクラシックの勉強をしていましたが、18歳の時に当時のダンス・バンドの一方の雄だったレオ・ライズマン楽団に参加~~~1931年の22歳の時に独立して「エディ・デューチン楽団」を組織、ピアノを中心としたスィート・スタイルのダンス・バンドを確立して人気を高め、レコードや放送・映画に不動の人気を持っていましたが、白血病におかされ1951年に45歳という若さでこの世を去りました!! ボストン育ちのエディ・デューチンはレオ・ライズマン(ラリー・キーティング)の楽団に傭ってもらおうとニューヨークに出ましたが・・・たまたま、そのオーディションを聞いたマージョリーは社交界へのデビュー・パーティに彼を傭い大成功を収めました!! その縁で二人は結婚しますが、ピーターという男の子を生んだあと急死しました・・・失意のデューチンは親友のシャーウッド(ジェームズ・ウィットモア)の励ましも^うわの空^になってしまいます!! そうしているうちに第二次世界大戦が始まり、デューチンは海軍に志願・・・復員した彼は12歳になった息子のピーターが懐いているチキータ(ヴィクトリア・ショー)という女性の好ましさに惹かれ求婚し、再婚後の彼は楽団にカムバック~~~往年に勝る名声を得ますが幸福は長く続きません(医師から白血病のため余命いくばくもないことを知らされます)!! エディは自分の血を引いてピアノをよく弾くピーター(レックス・トムスン)と二重奏をしているうちに自分の指が動かなくなってしまいます・・・しかし、ピーターは無心に弾き続けます~~~ピアニストとしての生命の終わったことを自覚した彼は息子の成長ぶりに希望の光を感じます!! ニューヨークの都会的な風景をバックにした二つの時代のラヴ・シーン・・・タイロン・パワーがキム・ノヴァクとのセントラル・パーク、ヴィクトリア・ショーとのハドソン河のほとりのリバーサイド・パーク(二つとも美しい光景でした)!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.09.18 20:31:25
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