A氏:今日の朝日新聞の朝刊の社説で、生鮮食料品を除いた3月の全国消費物価指は前年同月より1.2パーセント上昇し、この上がり幅はほぼ14年ぶりの記録だと報じている。
私:しかし、食品別にはもっとすごいね。
小麦、大豆の値上がりで、食パン、醤油、味噌の価格は10パーセント以上上昇している。
社説では、穀物の需要バランスが世界的に崩れた原因だというが、どうも、例のマネーゲームのファンドが背景にあるような気がしてならないね。
社説はそれにふれていないがね。
昨年より急に人口が増加したわけでないし、食事の内容が世界的に変わったわけではないからね。
石油の値上げと同じ現象ではないの?
A氏:ソ連時代にロシアで穀物の食糧不足があったが、あれは、農業の不振ではなく、消費の増大だと言われたね。
その原因は、食事が牛肉など、高級化してきたせいだと言われたね。
穀物を直接、食べるよりも、牛肉を食べると、ニワトリやブタに比較すると、餌で数倍の穀物を消費するからだね。
私:石油と同じで、今後、世界的に消費が増大するという商品に投機は集中する。
確実に値上がりするからだ。
世界的に人口増加は続くし、膨大な人口を抱えて経済発展を続ける中国・インドの食事は高級化するから穀物の消費は数倍にはね上がる可能性がある。
A氏:この機会に、日本人は食事を見直すことを社説は主張しているが、俺も大賛成だね。
日本人の食卓は、肉食化が進み、それに食いすぎだね。
それでメタボ症候群などと言って、カネをかけている。
生活習慣病と言われる高血圧や高脂血症、糖尿病が増加している。
それに残飯などの食い残しが3割だとも言われている。
私:一方で、ムダな食糧を輸入し、一方で健康保険をムダに使っているということか。
官庁が税金をムダに使っているというが、国民もムダを考えるべきだね。
私:2,3日前に沖縄が長寿一番県の座を降りつつあると報じているね。
その原因は、やはり、食説活の変化だね。
沖縄の60歳以下の人はアメリカ風の食生活になっているから、長寿ではないようだね。
沖縄の長寿トップの原因は、戦前、戦後の野菜中心の食事で育った今の70歳台以上の人たちの長寿だと報じていたね。
A氏:俺のうちなんか、冷蔵庫がいつも満杯だね。
冷凍庫まで満杯だよ。
砂漠の真ん中に住んでいるわけでないのにね。
そして、賞味期限が切れてしまう。
俺んちではそれで食ってもどうということはないが、スーパーや食料品メーカーでは捨てるのだろうね。
私:船場吉兆の問題や、賞味期限をごまかしていた背景には、食えるのに捨てるというバカらしい行為に対する反抗があったのかもね。
その点で賞味期限問題は、もっと、根本から考えるべきだね。
この社説ではふれていないがね。
A氏:俺たちは戦中、戦後の食糧難で育ったが、この世代の方が長寿だね。
確かに今の食卓は贅沢だね。
そして贅沢病で苦しんでいるという矛盾だね。
私:もう一度、あの時代にもどるくらいの改革が必要だが、無理かもね。