私:幼稚園年長組の孫が夏休みで泊まりこみで遊びに来ていたので、17日のTBSテレビの関口宏のサンディーモーニングの録画を今日見たよ。
A氏:俺は当日見た。
最初、敗戦直後の8月17日に組閣された東久邇宮内閣のメンバーの写真が掲げられて、コメンティターの意見が述べられていたね。
私:敗戦直後の敗戦処理内閣だね。
普通、よく見る組閣時の閣僚の写真は、ひな壇に並ぶ正面からの写真だが、何故か、この写真は、ひな壇を斜め横から撮っている写真だったね。
白黒写真のせいもあるのか、暗い感じだね。
閣僚の姿勢はやや下向きの感じで、呆然としている感じだったね。
首相の東久邇宮殿下はアメリカ留学経験もあり、アメリカの技術力はよく知っていたというね。
A氏:俺も見たが、数人のコメンティターのほぼ一致した意見は、まだ、この戦争の総括を日本はしていないというものだったね。
私:俺はおかしいのは、立派な大人でしかもコメンティターとしてテレビに出ている人も、個人的に総括をしていないということだね。
何か総括していないことを他人事のように批判しているね。
評論家の最悪の一面を見た気がしたよ。
コメンティターの一人ひとりに「では、あなたはどう総括しているのか」と聞きたいね。
司会の関口宏氏は聞いていない。
ご本人も総括していないだろうか。
A氏:その点、自民党の古賀誠議員の「靖国問題」に対する意見は明快だね。
当日、続いて見たテレビ朝日の田原総一郎のサンディプロジェクトに出て発言していたが、 A級戦犯の分祀をして靖国神社を国の追悼施設として位置づける、というものだね。
良し悪しは別にして、これが彼なりの戦争の総括だね。
だから、別に無宗教の国立墓地を立てることに反対だね。
私:古賀氏の父親はレイテ島で戦死しているね。
東久邇宮殿下は、この内閣で「敗戦の一億層懺悔」として太平洋戦争を総括して、物議をかもしたね。
しかし、そういう一面もあったね。
ドイツだって、ヒットラーの総括は難しい。
何故なら、彼を選挙で選んだのは当時のドイツ国民の多数だからだ。
ユダヤ人の虐殺だって、多くのドイツ国民にあったユダヤ人嫌いが根底にある。
A氏:歴史はそう簡単に総括できないということかね。
私:多面的な事実を知り、今後に生かすしかないと思うね。
しかし、歴史は繰り返すという。
グルジョアでまた、戦争が起きたね。
人間の「業」かね。