3696122 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

知的漫遊紀行

知的漫遊紀行

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

Ryu-chan6708

Ryu-chan6708

Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

Comments

Freepage List

Headline News

2008.09.27
XML
カテゴリ:社会問題


                   
本質を見抜く力

:この本で俺にとってショッキングな事実は、本の後半で登場する日本の食糧自給率の八百長数字だね。

A氏日本の食料自給率は40パーセントだろう?

カロリーベースで40パーセントだが、生産ベースでは70パーセントだという。
  ウナギとか牛肉とかカロリーの高いものは外国依存率が高いし、コンビニなどがどんどん食べ物を捨てるのが含まれる。
 
だから、カロリーベースの自給率は「ゼイタク」を示す数字だね。

A氏二酸化炭素が地球温暖化の犯人だと短絡して走り出すムードに似ているね。
  だまされないためには、相対的思考が不可欠だね。

:まぁ、そういうことで、本屋で、気になったので買ったよ。
  この新書の奥付を見ると、9月30日発行とある。

A氏:今日は9月27日なのにね。
  雑誌や週刊誌は、先の日付で刊行されるが、新書もそうなんかね。

:「食糧がなくなる!本当に危ない環境問題」(武田邦男著の本と同様に、石油は小さな油田は発見されているが、大勢に影響がなく、石油の産出量のピークは2010年としているね。
 後、2年だね。
  今の石油の値上がりは、マネーゲームの影響もあるが、基本的に石油が世界的に足りなくなることが背景にある。
  だから、ブッシュ大統領バイオエタノールも、油漬けのアメリカのその危機に対応する戦略だと言える。

A氏:そして、それが穀物の価格高騰につながる。

:しかし、トウモロコシを作っているアメリカ中西部の農業地帯畑が円形だという。
  地下水を汲み上げてスプリンクラーで散水するからだという。
  汲み上げに石油を使っている。
  ところが、その地下水は雨水でなく、化石水だから、石油のようにいずれなくなる。

A氏:石油と同じだね。

:武村氏は、文明を上部構造と下部構造で構成されるとしている。
  下部構造は、安全、食料、エネルギー、交流4つからなるとしているね。
  その観点から、歴史や現在の状況を把握しているね。

  例えば、桓武天皇が奈良盆地を出て何故、長岡京へ行ったかというと、木材が欲しかったからだと竹村氏は言う。
   奈良盆地飛鳥京藤原京平城京と都を何度も造っているうちに、奈良盆地の周辺の山々の森林は崩壊する。
  当時のエネルギー源は木材だね。
  今の石油だね。

A氏上部構造だけで説明すると、「道鏡や藤原氏の影響を離れたかった」、「天智天皇系と天武天皇系の戦いが影響している」となるが、下部構造的には、桓武天皇は淀川流域の豊かな森林エネルギー地帯にいきたかったのだというわけか。
  
  偶然25日の新聞では、滋賀県田上山から、奈良の藤原京まで、木材を運んだ大運河の跡が発見されたと報じているね。

:日本の木材エネルギー時代に限界が来た幕末に黒船が来て、石炭・石油時代を迎えることになるね。

   考えてみると世界的に見ても、古代文明があったところは、今は全部荒地だ。
   
黄河
の上流は、昔は大森林地帯だったが、中国人がひたすら木を伐った。
  
養老氏は、万里の長城レンガで出来ているから、その火力に使う木が大量に必要だったのだろうという。

  明日は、日本の農業問題の本質についてふれてみよう。

 






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.09.27 08:57:58
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.