3698398 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

知的漫遊紀行

知的漫遊紀行

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

Ryu-chan6708

Ryu-chan6708

Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

Comments

Freepage List

Headline News

2008.12.29
XML
カテゴリ:社会問題


                   
論争若者論   

A氏:25日の新聞で、非正社員8万5千人失業と報じているね。
  これはおもに、大企業の集計だろうね。
  君のブログの「文系・理系の壁とは何か?・理系教育、文理融合型教育の未来を考える」で丹羽宇一郎氏の講演が紹介されているが、日本産業の特徴である大企業・中小企業の二重構造からすると、これからしわ寄せは中小企業に波及するね。

  日本の企業は全体で約570万社、従業員300人以下の中小企業99.8パーセント100人以下の小企業は99パーセント、日本の労働者総数は約5400万人といわれているから、中小企業の労働者は4700万人。
  
この4700万人にも非正規従業員が多いから、これからリストラによる失業は年明け、一挙に増大するだろうね。
  数十万になるのではないかという。
  すごい正月となりそうだね。

:この本は、10月刊行だから、この急速な雇用変化は織り込んでいないね。
  しかし、この本の若者といっても、ここで取り上げているのは、ワーキングプアやニートなどの若者が中心だから、11月からの経済の急激な変化をまともに受ける層だね。

 18人のジャーナリスト、学者など18人が評論、対談、鼎談で語っている。
  例の秋葉原無差別殺傷事件にも、3分の1ほど割いているね。
  
  まず、トップを切って、赤木智弘氏の「『丸山真男』をひっぱたきたい・31歳フリーター。希望は戦争」という論文が全文、掲載されているね。
  2007年1月の雑誌「論座」に掲載されたものだね。
  これは、「アキハバラ発」でよく引用されていた論文だね。

A氏丸山真男といえば、有名な東大の政治学の教授ではないか。

:太平洋戦争後半の1944年3月当時30歳の丸山真男は、陸軍2等兵という一番下層の兵隊として平壌に送られる。
  
彼は思想犯としての逮捕歴があるから、みせしめもあったのだろうね。
  その平壌の軍隊で、中学にも進んでいないであろう一等兵に執拗にイジメ抜かれる。
  ピンタも食らう。

A氏:中学にも進んでいない一等兵にとっては、東大のエリートをイジメることができる機会は、戦争が起こらない限りありえなかったというわけか。

:その例から、筆者は、戦争は、筆者のようなワーキングプアを見下す連中がいる現状をひっくり返し、「丸山真男横っ面をひっぱたく立場に立てる希望の光を与えてくれるものだというわけだね。

A氏強烈な戦争肯定主張だね。
  これが2007年1月の論文だ。
  しかし、2008年末の今、書くとなるとひっぱたきたいのは「丸山真男」でなく、「麻生太郎」となるかもね。
  毎夜、ホテルのバー通いしたり、この百年に一度の大失業時代に、ハローワークで「まずしたい仕事を言いなさい」と偉そうに見下すように求職者に言っていたからね。

:とここで、アルピニストの野口健氏の対談は興味があったね。
  氏は、エレベストのゴミの清掃をやった人としても有名だが、環境学校を開いているので若者との接触が多い。
  それで驚くのは若者の自然の中の体験がゼロだということだという。
  木登りしたり塀を上がったりしてどきどきした緊張感」がないというんだね。
  
   野口氏自身も講演などで多忙でグリーン車で移動し、ホテルの立派な部屋で泊まることが続くと、感覚がおかしくなるので時には山にもどるというね。

A氏:まさに「虫捕る子だけが生き残る・『脳化社会』の子どもたちに未来はあるのか」で指摘している通りだね。
  「日本の暮らし・この快適さはたまらないが」で述べている何かを失ったニュージーランドの新聞記者の感覚と同じだね。

人の多様性が分からなかったり、興味を失ったりすると、人との直接のコミュニケーションが面倒になるのだろうかね。

 明日は、再度、秋葉原無差別殺傷事件の加藤被告のことを考えてみよう。

           






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.12.29 11:43:06
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X