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Ryu-chan6708

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2011.05.29
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ベイジン 下 / 文庫ま 18- 2 (文庫) / 真山仁

:いよいよ下巻では北京オリンピック開会式に間に合わせるべく、大連の大型原発の運転が開始されようとする。
  開会式の電力は、この最新鋭の原発の電力によるという宣伝文句になる。

A氏:しかし、電力に色はないから、どれがどの発電所のものか分からないだろうね。

:それが、この小説の狙いどころかね。
 事実、開会式の日に、大連の原発にトラブルが発生する。

A氏:まさか、地震・津波がきたわけではないだろうね。

作業員による人災だね。
 主人公の日本人技師が中心になって、トラブル対応に躍起となるが、ずさんな管理に思うようにいかず悩まされる。
   それに中国独特の政治体制がからんでネックになる。
   結局、全電源喪失となる。

A氏ブラックアウトかね。

:原子炉の冷却を継続しなくてはならないが、全電源喪失で不可能。
  ちょうど、火災の消火できていた消防車の水を使うが、これもなくなる。
  そこで海が近いので海水を使うことを考える。

A氏:なんだか、福島第1原発事故を予言したようなストーリー展開だね。

:この小説は、トラブル対応で追われる原発の姿を描いたところで終わる。

  この本は2008年7月に単行本で発刊されたものの文庫本化だ。

A氏福島第1原発事故3年ほど前だね。

:もし、そのとき、著者がこの小説の舞台を日本にしたら、政(地方自治体も含む)・官・民・学・マスコミの「原子力村」を描いただろうね。
  原発をめぐる中国の共産党一党独裁権力争い幹部の汚職体質の代わりにね。
  そして東電の現場と本社との対立や隠蔽体質」を描いただろうね。
   中国の現場の民工の存在とその管理者の関係の代わりにね。

  そして、その作家の想像力は、今、問題となっている福島第1原発を予告したものになっていたかもね。
  しかし、「原子力村」の「原発安全神話」がそれを阻んだようだね。

 






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Last updated  2011.05.29 07:37:41
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