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知的漫遊紀行

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Ryu-chan6708

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2013.02.01
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カテゴリ:カテゴリ未分類

                      
【送料無料】足軽の誕生 [ 早島大祐 ]

:この本に興味を持ったのは、中世の戦いで言わば「歩兵」として活躍した「足軽」がどうして生まれたかを知りたかったからだね。
 その程度の好奇心からだ。
 図書館から借りた。

 著者早島大祐氏は、京都女子大学准教授で、専門は日本中世史
 読んだら、史料や学説の引用が多く、薄くコンパクトにまとまっているが専門書だね。
  中世史の専門用語が多い。
  しかし、語り口は平易で、サスペンス的な進め方で、全体として読みやすかったよ。

A氏:「足軽」という点に着目して、本をまとめたというのは、あまりないのではないの。

:著者は、室町時代の「牢人」問題は未踏峰の研究分野らしいということで、まとめたようだ。
 この本は京都女子大学2011年度後期に行った特殊講義をもとに書き上げたという。

 俺は、もう学生でなく、日本中世史に趣味として興味があるわけではないし、室町時代の歴史の基礎知識は、高校以来、勉強していないので、忘れているし、ちょっと壁があったね。
 荘園制度もピンと来なかった。

 この本は10年続いた応仁の乱の前後が問題になっているが、これにより京都が荒廃したという基礎知識ももう覚えていなかったね。

A氏:ウィキペディアによると、「足軽」は「日本の平安時代以降、存在した歩兵の一種」とあるね。

:この本でも、南北朝の動乱について記した「太平記」に「足軽」が登場しているし、一般論としても、従来の戦場にも「足軽」のような下級武士がいなかったわけでないという。
 しかし、応仁の乱で「足軽」という下級武士が大量に現れたという。
 もとは、武家や公家の下級士官であった。

 この層が、京都の繁栄とともに増加し、力を得ていく。

A氏:「下克上」の時代だね。

:この本を読むと室町時代の京都は、全国から物資が集中し、その物流による繁栄はすばらしいね。
 人の交流も盛んに行われた。
 京都という都市は、武家、公家、寺・神社に関係ある人々が近隣から集まってきてできたものだね。
 無縁の人が集まってできた都市ではない。

 しかし、後半、将軍暗殺、武家のお家騒動土一揆の頻発があり、政治機構が崩壊していくね。

 そして、最後に応仁の乱で荒廃し、その荒廃した京都に、応仁の乱で大量に生まれた「足軽」たちがたむろし、盗みをし、殺害した人を捨て、一揆の拠点ともなる。
 博徒が集まって、サイコロを振り、酒盛りをする状態だったという。 

 そして、世は戦国時代へと突入し、戦場に「足軽」が登場するが、この本の範囲外だね。

 ところで、十年くらい前に、日本の中世を見直そうといろいろな本が出たことがあったね。
 こないだある雑誌を読んだら、東日本大震災を機に日本に帰化したロナルド・キーン氏が、「日本人の心」の基礎は、応仁の乱の後に花開いた「東山文化」にあると思っているという記事があった。
  それが、室町時代の「光」とすれば、「足軽」は影の部分かね。

  久しぶりに日本中世史のエキスにふれた感じだった。

 






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Last updated  2013.02.01 09:07:20
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