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2018.01.15
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カテゴリ:カテゴリ未分類

IT(情報技術)の進展によるデジタル革命多くの人々を失業させ、激しい格差社会を招くのではないか?という悲観論が近年、世界的に高まっている。

 

 一方でIT業界に多い楽観主義者は、技術の進歩は新たな仕事を生むので心配ないと言っているが、百家争鳴の中、本書はこの今日的な論争に多数の興味深い視点を提供してくれる評者はいう。

 

 本書は産業革命と比べながら考え、産業革命とデジタル革命の類似点と相違点を指摘する。

 

産業革命の際、無数の手工業の職人が失職したが、今後の米国では自動運転で約500万人が仕事を失うといい、大学ではオンライン講座で数十万の教師が失業する可能性があるという。

 

Aしかし、著者は「大きなテクノロジー革命はふつう、破壊をもたらすとともに多大な恩恵も生み出すことはぜひ覚えておきたい」という。


新技術の利用に社会がなじむまで時間がかかるため大きな時差が生じたが、産業革命は結果的に大多数の人々の生活水準を劇的に向上させた。

 

 デジタル革命時差を伴いつつ「人類に多大な恩恵をもたらす」と著者は見ているが、今回は違う面もあるという。

 

社会の変化が速く、転職を迫られる人が急増すると再教育は容易ではなくなり、しかも、自動化、グローバル化、スキルの高い少人数の生産性向上が労働力の余剰を発生させるため、「失業した労働者のほとんど」は「低スキルの仕事の奪い合いに追いやられる」。よって「困難を極める経済の混迷期が非常に長く続く可能性がある」と懸念されている。

 

 それは政治体制をも揺るがすリスクがあるという。

 

Aただし、教育の効果については本書は悲観的過ぎるように思われ、高スキル人材を多数育成しても、それに見合う仕事の賃金が下落するだけだという。

 

評者は、「教育制度の改革によって新時代に適応できる若い人材が厚くなれば、相乗効果で新たなイノベーションが生まれることもある、信じたい」という。

 

 しかし、日本は急速な少子高齢化をかかえているので、それとの関係でどうなるだろう。

 少子化で若いIT技術者が不足するという専門家の予測もある。

 

 日本の特殊性に絞って考えたいね。






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Last updated  2018.01.15 17:49:52
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Re:(書評)ライアン・エイヴェント〈著〉『デジタルエコノミーはいかにして道を誤るか』・評者、加藤出氏(東短リサーチチーフエコノミスト)・14日朝日新聞・日曜書評欄(01/15)   ライラック7611 さん
頭でっかちな考えが述べられているにすぎず現実を見ていない意見。

・ゴミの収集、分別・処理は新たな仕事生み出している。
・ビル清掃、ショッピングビルの清掃、車両清掃と多くの雇用を生出している。
・自動車産業の裾野の広さはいかほどか?
・電子保存が可能になっても紙の消費は減らないのでは?
・食・デザイン・教育産業は雇用を拡大しているのでは?
・IT化が進めば進むほど、介護従事者を必要としている(高齢化のため)
・大量・高速化に従い国際交流が増加し雇用を生んでいる。

現実問題を数え上げれば限りが無いが、これをIT化で減少すると証明出来るのだろうか?
少子高齢化に多少なりとも寄与しているのがIT化
 労働力不足をITが補っている。
(2018.01.21 06:18:17)


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