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リウマチックなカナダ生活

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2010.01.20
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カテゴリ:誕生死
最近ずっと考えている言葉があります。9年前に妊娠36週で赤ちゃんを亡くされた、今は2児のお母さんの言葉。

元樹が亡くなってから3人の天使ママさんがそれぞれ私に会いにきてくれました。3人とも知り合いを通して紹介していただいた方で、7年から10年前にお子さんを亡くされたお母さん達。皆とても明るく、職業をもった素敵な女性で、強く、優しい人。辛い時にたくさんのアドバイスをくださる、私の道しるべのような存在です。

そのうちの一人のママさんが、前にこう言われたんです。「私の子供が亡くなったときは、なんでやっと授かった宝物をとられちゃったのって思った。でも今ではとられたのではないと思う。大切な宝物を確かにいただいて、思い描いていた形ではないけれど、今もその宝物は私が持っているのだと思う。」

それを聞いた時、私はなんだかしっくりきませんでした。わからなかったというよりは共感できなかった。元樹を不本意に奪われたという気持ちが強かった私は、「かけがえのない愛しい人をとられたという事実が変わることなんかないのに」と思ったのです。

でも最近彼女の言葉を反芻して、やっとその本当の意味がわかって来たように感じます。元樹が私のもとに来てくれたことはかけがえのない宝物。元樹が逝ってしまったあとも、元樹が残してくれたものや自分の中で日々生きている元樹の存在は大切な大切な宝物。抱っこはできないけれど、成長を見てあげることはできないけれど、私は今も毎日その宝物といっしょに生きている。それは誰にも奪ったりとったりすることのできないものなんだ、と。

元樹がいなかったら、今日の私はずいぶん違うことを考え、だいぶ違った人生を歩いてたと思います。元樹がいてくれたからこそある今日の自分。夢見ていた毎日とは違うものになってしまったけれど、やっぱり天からいただいたかけがえのない宝物は今日も私といっしょなのだ、と感じる日々です。

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ハイキングの途中で撮った写真










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最終更新日  2010.01.21 08:46:38
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