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今年の春ころから、小林多喜二の「蟹工船」が売れ出して、40万部を突破したそうだ。 小林多喜二は共産党員で思想犯として、獄中で亡くなった。「蟹工船」は世界同時恐慌時代の昭和4年に刊行されたプロレタリアート文学を代表する作品で、1929年に文庫化され、これまでも年に約5000部程度が売れ続けるロングセラーではあったが、内容的にはオホーツク海に、戦争で廃船同様になった船に収容され強制労働的な過酷な状況に追い込まれるというストーリーで、学生運動家などがごく限られた人が好んで読む本だった。ところが最近、派遣など非正規労働に着いている若者が共感を感じて売れているらしい。
また、正規労働者でも ○ 正規雇用の男性は25~44 歳で2割以上が1週間に60 時間以上就業 と言う過酷な労働を強いられている人が2割以上いるという結果を裏付けている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 28, 2008 03:30:41 PM
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