電子レンジを使うのは当たり前だった。
でも、よく考えたら、昔は実家にはなかった。
いつから、使われるようになったのだろう。
そういえば、大阪万博(1970年)の時、父の知り合いが
店を出すという話をしていたのを思い出す。
なんでも、その不思議な箱に冷凍したものを入れたら
すぐに調理されたものがでるんだ。と興奮気味に話してた。
家庭を持つ時は、まだなかった。
それが、今や欠かせないものになった。
便利だ。大好きなお芋も柔らかくおいしくなる。
でも、この度ひとりになったのを機になるべく使わないでおこうと
思った。
なんとなく、あのブーンという電子音が嫌いだから。
でも、困るのはホットミルクが簡単にできないこと。
どうしよう。
ミルクパンを一回ずつ洗うのは、いやだなぁ。
まさに、窮すれば通ず。
ないなら、ないないで、思いつく。
ちょうど、パイレックスの小さな器があった。
直火OKだ。
そこにミルクを入れて、最小のかすかな火加減でコンロにかける。
ほんのり温まるだけで満足。できるやん!
ご飯の温めは、どうする。
専用の蒸し器はない。
捨てる手前の軽いフライパンに水を少しはって、陶器をそのまま沈める。
蓋をかぶせたら、十分温まる。
お芋はどうする。
お鍋にステンレスの蒸しざるをおいて、そこにお芋。
これもちゃんとおいしく出来る。
なぁんだ。
それほど、大変じゃなかった。
当たり前のように、すぐに「チン!」しか思い浮かばなかった毎日。
でも、なくてもそれほど困らない。
オーブンの機能はあるので、電子レンジはまだ鎮座している。
もうひとつ、なくなったのは炊飯器。
こちらも鍋で炊いたり、試行錯誤の末、
パイレックスの大き目の容器で1合から2合を炊いている。
最初は、硬かったり、べちゃついたりしたけれど、
だんだんコツがつかめてきた。
なんでも出来るもんだ。
シンプルになることは、おもしろい♪