民事裁判判決の行方は!?
実は最近ずっと悩んでいました。民事裁判の判決に控訴すべきかどうかを。2020年12月の提訴から始まったさえりんの交通事故の民事裁判も、今年2022年7月13日に判決が出ました。法廷での判決は被告側は原告に○○円支払えという簡単なものであることから、今まずっと足を運んでいた裁判所へ「判決だけは聞きに行かないように」とN弁護士から止められていました。というのも、判決を聞いた日から控訴期限のカウントダウンが始まってしまいこちらの考える時間が少なくなり不利になるからです。裁判所へ行かなければ、N弁護士の事務所へ判決文の書類が届いてからカウントダウンが始まるのです。ということで13日に出た判決の書類がN弁護士の事務所へ届いたのが土日も入ったので17日。N弁護士の事務から我が家へ届いたのが19日でした。私はこの書類を見るのがすごく嫌でした。どうせ裁判所は加害者の味方で、被害者遺族の私たちは刑事裁判の時からずっと悔し涙を飲まされてばかりだったからです。また私たちは亡くなったさえりんには人権もなく死人に口なしで、有りもしない過失をでっち上げられてこれ以上苦しい思いをさせられたくはないという気持ちでいっぱいでした。というのも判決の日の夜N弁護士が裁判所の事務官に確認してメールで知らせてくれた金額があまりに低かったためお金の問題ではないですが、紗愛理の過失が多いと判断されたんだと、勝手に思っていたからです。それでも、期限があるため控訴するなら7月26日までに必着で書類5通に署名押印して送り返さなければなりません。それで20日に嫌々書類の中身を確認しました。私がこの民事裁判を起こした一番の理由はさえりんの過失割合が15%あると被告側の保険会社が言いがかりをつけてきたからです。さえりんは自転車横断帯がある横断歩道を青信号で交通ルールを守っているのだから無実です!!さえりんに何も過失なんてなかったと証明するために提訴したのです。闘いの争点はお金なんかではありません。すると書類には、さえりんの過失割合は5%と記載されていたのです!?私は過失割合が15%から5%に減ったことは良かったのですが、やっぱり0%にはならなかったことが残念だった、さえりんの無実は証明できませんでした(>_<)私はさえりんに申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。N弁護士からのメールを読んだ主人はこの判決に対して「裁判官はかなり原告であるこちらよりの判決を出したと思う。逸失利益も慰謝料もかなり上限に近い額になっている。紗愛理が自転車に乗っていた以上は過失割合は0%にはならない。5%になったのは紗愛理の過失を最小限度に判断されたということだと思う」と言いました。ネットで調べてみると「横断歩道横断中の自転車(青信号)と交差点を右左折車(青信号)の交通事故の基本過失割合は『車90%・自転車10%』になっていました。N弁護士に電話して聞いてみると「娘さんの過失割合が15%というのは酷い話ではありますが、この基本過失割合の10%は裁判官が出してくると思っていました。横断歩道を自転車に乗って渡っていると自転車も軽車両扱いになるので余程の例外以外は0%にはなりません。それを加害者が95%・お嬢さんが5%にしたのは裁判官がかなりこちらの主張を汲んだ結果だと思います。ご両親が納得が出来ないのは充分わかりますが、自分の見解としては控訴して高裁へいってもこれより良い判決はかなり厳しいと思います。逆に過失割合が10%に上がる可能性もあります。ご夫婦でよく考えて控訴するかどうか判断して下さい」と言われました。私は確かにN弁護士の言われる通りだと思いました。でも、頭では理屈は理解できてもどうしても心から納得できるものではありませんでした。主人に相談しても、主人の中では、もうこれで充分じゃないか、これ以上泥沼の裁判を続けたくないという思いが強いようでした。それでも主人は「控訴するかどうかはママが決めればいいよ」と言いました。最近私は、草取りをしていても、ボランティア活動をしていても、何をやっていてもここ数日はずーっとそのことばかり考えていました。私は一体どうすればいいのか??この裁判に本当に納得できる判決なんてあるのだろうか??私はただ紗愛理が元気な姿に戻って帰ってくること以外は納得なんて出来るはずがありません!!私がここで妥協してもさえりんは許してくれるのだろうか??私だって主人同様にもうこれ以上泥沼の闘いなんてしたくはありません。出来れは静かに穏やかに暮らしたいに決まっています。それでも本当にこれで良いのかな?? そんな時、土曜日の午前中にZOOM座談会がありました。その日はゲストで娘さんがメッセンジャーのご遺族のお母様が入って下さいました。私は、その場でみなさんに今の私の迷いを聞いてもらいました。するとみなさんから言ってもらったことは、「自転車に乗っていたら悔しいけど、過失なしにはならないよ。それでも過失5%は一番良い判決だったのではないかな。さえママの主張が勝ったと思っていいんだよ。あとはさえママが今の活動を頑張ることで加害者への復讐となり、社会へ交通事故撲滅を訴えかけていくことだよ。さえりんの為によく頑張ったと思うよ。さえりんもわかってくれているよ」と。私はみなさんのご意見を聞いて、ようやく少しだけ許されたような気がしました。私が一番の心残りだったのは、さえりんの無実を証明できなかったことです。だからさえりんに申し訳ない気持ちでいっぱいだったのです。でも、きっとさえりんはこの結果も「パパとママなりによく頑張ったね」って言ってくれるかなと思うと、無力な自分でも少しは許されたような気持ちになれるのです。そして実はもう一つ心配していたのは、逸失利益が「高卒女子の平均」で計算されていたことにホッとしています。もしもこれがさえりんが特別支援学校を卒業したことで障害者として逸失利益を減らされていたら、ここでもまた闘わなければならないからです。それは同じ支援学校を卒業されたお母様も心配して下さっていたことです。娘は一生懸命に生きてきたのに、亡くなってもなお一人前の人として扱われないようなことになれば、黙ってはいられません!!しかし、そこは争点にはならなかったのです。さえりんはきちんと一人前の社会人として社会の役に立ち頑張って生きてきたことは、認められたんだという気持ちになりました。 土曜日の夜、N弁護士からメールがきました。「相手側の保険会社は控訴はせずこの判決を全て認めると連絡が来ました」と。これで、こちら側が控訴しなければこの判決で確定です!!さえりん、約束守れなくてごめんね!!許してね!!ママは精一杯闘ってやっとここまで来たけど、ここでもう決断するね。でもね、ママは信じているよ!!さえりんは何一つ悪いことなんてしていないんだからね!!さえりんは絶対に無実だよ!!ただ今の日本の法律ではこれが限界だったみたい、法律が変わらない限りは・・・私たち夫婦は悩んだ結果、控訴はしないことに決めました。決して納得したわけでないし、加害者を許すことも出来ないし、保険金で解決することも望んでいません。それでも、もうこうするしかないのかと半ばあきらめの気持ちです。この先は、今の活動を頑張ることでしかさえりんの敵討ちは出来ません!!さえりんからもらった最後の宿題を、しっかり頑張ろうと心に誓うのです!!(さえりん16歳の時 高校1年生の文化祭part7)最後までお読みいただきありがとうございます!!いつも温かいコメントありがとうございますさえママへのメールはこちらからにほんブログ村、応援おねがいします!!この「さえりんの部屋」を一人でも多くの方に読んでいただき、交通死亡事故で悲しむ人がもう増えませんようにと心から願っています!!さえりんをクリックしてください!! にほんブログ村人気ブログランキングよろしければこちらも応援おねがいしますさえパパの「可愛いさえりん1分間動画💛」ぜひ見にきてね!!さえりん動画はこちらさえりんの部屋別館会の活動内容をお知らせするのにあたり、LINEの公式アカウントを作りました。よろしければ以下のリンクから友達登録してね❗https://lit.link/aichinijiirokai