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カテゴリ:裁判
昨日はさえりんの事故の刑事裁判の初日でした。
朝から落ち着かず、主人もちょっと心がいっぱいな様子。 私はいつもの通り庭のお花に水をあげて、その後さえりんの仏壇のお花を綺麗に 取り換えた。アレンジフラワーも綺麗な花に差し替えて新しく作り直した。 そして昼食後いよいよ準備開始。 私はさえりんのお仏壇に手を合わせ「さえりんも一緒においで!!」と言い、 お仏壇の中のシナモンのマスコットをさえりんの分身として、私のカバンに 取り付けた。遺影も風呂敷に包んで、父に傍聴席で持ってもらうため準備した。 服も主人は喪服で、私は何度も着替えて結局先日買った、黒っぽいジャケットと 白のブラウスと黒のスカートのスーツにした。 午後1時30分いざ出発!! 途中三河安城駅へ、新幹線で大阪から来て下さるN弁護士をお迎えに上がり 目指すは名古屋地方裁判所 岡崎支部へ。 午後2時20分裁判所へ着くと、入口の玄関ロビーで担当検事ら 計4人がもう先に待っていてくださいました。 すぐに私たちは3階の控室に通され、その後すぐに案内されて父と次女の来ました。 約30分控室で検事2人とN弁護士と打ち合わせをしました。 担当検事から、相手の弁護士は証拠資料の提出を全部同意したと言われました。 という事は私が提出したブログの内容も全部相手に突き付けられるという事です。 午後3時、法廷へ案内されました。 私たちは裁判官から見て左側の検察官席の後ろ2列目にに主人と私が、 検察官の隣1列目にN弁護士が座りました。 そこにはもうすでに加害者と加害者の弁護士が私たちが座る席の真正面の 被告人席に座っていました。 傍聴席には約10人くらいの傍聴人がまだらに離れて座っていました。 その中にはmeronさんが1列目のど真ん中にいてくださりホッとしました。 他にもTAV交通被害者遺族の会の方々が4人も来てくださいました。 あとは2列目の真ん中に父がさえりんの遺影を持って座り、次女も隣の島に座り ました。遺影は2列目以降という決まりがあるので父の席は取ってありました。 いよいよ法廷がはじまりました。 加害者は被告人と呼ばれ、最初に中央の席に呼ばれて罪名と黙秘権の説明を 受けました。静かに聞いて表情一つ変えずに「はい」と返事をする加害者。 自分の席に戻ってからも加害者は少し下向き加減にでも何を聞いても微動だに せず表情一つ変えず一点を見つめたようにじっと座っていた。 私と主人は真正面から加害者をずーっと睨みつけていた。でも私は加害者と 視線は一度も合わなかった。こっちの存在を無視するかのように見ていない!! 担当検事が調査資料の要点を絞って読み上げました。 中には警察で取った調書の主人と私の娘への想いや、検察での調書の加害者への 強い処罰感情や謝罪に来ない腹立たしさなど上手に入れて伝えて下さいました。 事故の状況も詳しく説明され、父や次女は始めて詳しく知る事となり、いったい どんな思いで聞いたのだろうかと心配になりました。 次女は法廷中、裁判官と何度も目が合ったと後で聞きました。 ただ一人の若い次女が被害者紗愛理の妹だと裁判官は認識したのだと思います。 途中私はマスクの中を伝わる涙でいっぱいになり、感情が溢れそうだった。 傍聴席の加害者側の関係者と思われる年配男性もハンカチで涙を拭いていた。 それなのに涙一つ、表情一つ変えない加害者はいったい何を考えているの だろうと、その神経の図太さが怖くて不気味に思えた。 自分のしたことに反省や後悔はないのだろうか??? さえりんに申し訳なかったと心から謝る気持ちはないのだろうか??? 残念ながら加害者の態度からは、罪の意識の欠片も感じられなかった。 加害者の弁護士もただ隣に座っているだけで加害者を気遣う様子も配慮もなく あまりやる気がなさそうに見えた。運送会社が頼んだだけなのだろうと思った。 1時間ほど検事の捜査資料の説明で昨日の法廷は終了となりました。 次回2回目の法廷は6月12日(金)10:00に決まり、閉廷しました。 退出もまず私たち被害者遺族とN弁護士検察官から先で、加害者は後だった。 私は部屋を出たところでmeronさんに会えたので嬉しくなってお礼を言って 少し話をしていたら、担当検事に「もうすぐ加害者が出てきますから」と 慌てた様子で控室へ連れて行かれた。 あくまでも加害者とは絶対に接触しないように配慮されているようだった。 少しの時間控室で検事たちと話をし、玄関先で検事たちにお礼を言い別れた。 すると玄関外にTAVの方々が待っていて下さいました。 実はN弁護士はこのTAVの関係者で、以前私が前の弁護士の事で困っている時 TAVの方がN弁護士を紹介して下さったのです。TAVはもともと大阪発祥の 交通被害者遺族の会なのです。だからN弁護士は大阪でこのTAVの活動に参加して みえる弁護士さんなのです。昨日来てくださったのは愛知支部の皆さんです。 かつてmeronさんもTAV愛知支部で活動してみえたのです。 私は実はこのTAVの集まりにに1回しか行ったことがありません。それなのに みなさんは本当に温かいなあと感激しました。みなさんは傍聴支援に慣れてみえる方々ばかりです。N弁護士とも仲が良く笑いながら話していらっしゃいました。 帰る途中、N弁護士を新幹線の三河安城駅までお送りして、 自宅に着くと私は気が抜けたようにクタクタになっていました。 たった1時間加害者を睨みつけていただけなのに、こんなにも魂が抜け柄みたい になってしまうなんて、人を憎むことはこんなにもエネルギーを消費するんだと はじめて知ったのです。 晩ごはんは牛丼を買って帰ったので、私はそのまま早く寝てしまいました。 出来ればこんな刑事裁判なんて一生関わらずに済む人生が良かった・・・ 私はさえりんを突然喪った悲しみの他にも、こんな泥沼が待っている こんな自分の人生がほとほと嫌になりました・・・ 私はそれほどまでに罪が重い人間なのでしょうか??? これほど苦しめられる事ばかりが起こるのは、私はそんなに酷い事を 今までしてきたのでしょうか??? 私はともかく、さえりんは悪いことなんて何一つしていないのに!!! 神様はやはり理不尽で不公平だと恨むのです!!! それでも昨日はこのブログにたくさんの方々からの応援コメントを頂き、 心から嬉しく感謝いたしました!!本当にありがとうございました!! meronさん、TAVのみなさん遠いところをわざわざ傍聴に来てくださり 本当に助かりました!!!心強ったです!!! 朝からメールをくれた友人も、心配してくれる友人にも心から感謝しています。 考えてみたら、私にはたくさんたくさん見方がいてくださいます!! たくさんの方々がこの裁判の様子を温かく見守って下さいます!! こんなに辛く苦しい状況でも、私は一人ではないというだけで、 こんなにも心が温かくなり、こんなにも勇気を頂けることに、 心から「ありがとうございます!!」とお礼を言いたいです!!! まだまだ刑事裁判はあと3回続くのです。頑張ろう!と思えました。 このご縁もすべて、きっとさえりんが繋いでくれたんだね!! パパとママを助けてくれてありがとう!! これからも応援よろしくね!さえりん (さえりん4歳 ひな祭り自宅にて) いつも温かいコメントありがとうございます よろしければ応援お願いします。 よろしければこちらも応援おねがいします。 さえパパの「可愛いさえりん1分間動画💛」ぜひ見にきてね!! さえりん動画はこちら さえりんの部屋別館 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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