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カテゴリ:雑談アレコレ
「何故焚き火をしたり、ゴミ焼きしちゃいけないの?」
と思ったこと、ありません? 「何を言ってるんだ!地球温暖化対策だろう!」 と言われるかもしれませんが、ハテ???私の記憶ではそうではないはずなんです。 では何か?それはダイオキシン対策だったはずです。 米軍がベトナム戦争において使用した、かの悪名高き『枯葉剤』。その中に含まれた科学物質がダイオキシンでした。 要するに、北ベトナム兵のジャングルを利用したゲリラ戦に散々苦労させられた米軍が、 「ジャングルがあるから彼らはゲリラ戦をしかけてくるんだ。ジャングルを枯らしてしまえ!」 と考えて枯葉剤をまいたとかまかないとか・・・。 要するに除草剤なんですけど、ただその毒性、特に催奇性が強く、その後日本でも有名になった『ベトちゃんドクちゃん』のような奇形児が多数出生しました。 こんな恐ろしい毒が日本にあるはずがない!と思っていたら日本でも除草剤として使われていたそうで。今も使っているんだろうか?たぶん使ってはいないと思いますけど・・・。 でも、よりハッキリ発生源と考えられたのが『ゴミ焼却場』。一時期大騒ぎしましたよねェ。 どこそこの焼却場の周りの畑で取れた野菜にはダイオキシンがかなり含まれている、などという噂が流れて野菜が売れなくなった、という事態にまで発展しました。 そこで、塩素をふくむプラスチックなどが焼却炉の中で化学変化をしてダイオキシンが発生するんだ、という話になって、ゴミの分別がやたらと細かくなっちゃって。 え~と、目安は800度でしたっけ?800度を下回る焼却炉では塩素を含むプラスチック類は燃やせないって事になったんですよね。例えそれ以上の温度が出ても、焼却するゴミが多い場合は中心部の温度が低くなってやはりダイオキシンが発生する、と。 だから、例えば寒河江市の場合は大きく『燃やせるゴミ』と『燃やせないゴミ』に分けるわけです。『燃えるゴミ』じゃなくて『燃やせるゴミ』という所がミソですね。『燃やせるゴミ』、つまり『燃やしてもいいゴミ』って事になりますね。 そしてそれをちゃんと袋に明記し、市民には専用の袋を買ってもらう。ゴミの有料化の成立です。 でもさ、燃やせるゴミっていうぐらいなんだから『燃やせる』わけでしょ? だったら各家庭で燃やした方が効率がいいんじゃないんですかね。 そりゃまァ、現役の消防団員としては少しでも火災の原因が少なくなるわけだから良い事なんですけど、でもなんだか「アレもダメ!コレもダメ!」って言われているようで。 だって焚き火もしちゃいけないんでしょ? ♪垣根の垣根の曲がり角 焚き火だ 焚き火だ 落ち葉焚き あたろうか?あたろうよ 北風ピープー吹いている♪ なんて情景がすでに過去のものですから。 あの『西部警察』の『大門軍団』の大さん役で有名な渡哲也さんも、大好きな焚き火が出来なくななっちゃいましたね(笑) あの方ってすごい『硬派!』のイメージがありますが、そんな中で珍しくジョージ秋山さんの漫画『浮浪雲(はぐれぐも)』の主役で、問屋場の頭でありながら普段はボ~ッとした浮浪さんを演じたんですよね。そして面白い事にこの『浮浪雲』の趣味が焚き火なんですよ・・・なんて事はオイトイテ(つ´∀`)つ つまり、『燃やせるゴミ』だったら別に各家庭で燃やしても問題はなかろうに、と思うわけですよ。 ところが『それはまかりならん!』という。 でもその結果、『火』というものが人間の周りから段々と離れて行ってしまっているのが現状なんです。 オール電化の家。いいですねェ。快適で、火災の心配もなくて。でもそんな家で生まれ育った子どもがやがて大人になり、いざ自炊しようとしたらガスコンロが使えない。曰く「火が恐い・・・」。 火が恐いのは別にいいんです。というか、火というのは本当に怖いものですから。でも同時に便利な、人間の生活に役に立つものでもある。 火でもなんでもそうですが、道具(火も道具と考えると)なんて使う人次第、使い方次第です。 使い方次第で便利な道具にもなるし、また人を克する凶器にもなる。 ならば『危ないから』と子どもたちの周りから排除するのではなくて、上手に、安全に使う方法を教えた方がいいのではないか?ナイフもそう。 人間なんて失敗しながら覚えるものです。ヨチヨチ歩きの時に何度も転んで、そのたびに痛い思いをして歩き方、そして上手な転び方を覚えるわけです。転んだ時に顔をぶつける前に手が出る、なんてのも学習の結果です。私はてっきり『本能』だと思っていましたが、違うんですね。 それを経験していないと小学生になっても転倒した時に咄嗟に手が出なくて鼻から地面に突っ込んでいく、なんて信じられない子どもが現れちゃう事になってしまうわけです。 火の特性というのもあります。簡単に言うと、空気(酸素)がないと燃えない。また火は下から上に燃えていく。そんな事は我々にとっては常識です。だから例えば松明を持つ時は決して下には向けない。当たり前ですよね。でもそれとても経験していないと、教えられないと分からない。 そんな事が、子どもたちの身の回りには沢山あることでしょう。そんな『危ない』事がどんどんと排除されていく。その結果、子どもたちの周りからどんどん『自然(自然ってけっこう危ないですから)』が失われていく。たとえ田舎に住んでいても同じ事。今は野山で遊んでいる子どもの姿なんてまず見られません。ウチの子どもたちだってそうです。 話がずいぶん逸れてしまいました。 そもそもはダイオキシンがきっかけになって出された『ゴミ焚き禁止令?』なのでしょうが、上記の事からダイオキシンはあまり理由にはなりません。するとそのうちに『地球温暖化』問題が出てきた。そして最近ではこっちの方がメインになってきたような気がします。 不思議なんですよ。普段は与党と野党が侃侃諤諤やってなかなかまとまらないはずなのに、この『ゴミ焚き禁止令(廃棄物の野外焼却禁止)』に関してはすんなりと、呆気なく決まってしまったような気がする。 なんかすんなりと決まり過ぎのような気がするんですけど。 なお、法律(廃棄物処理法第16条の2、だそうです)には『ダイオキシン』という言葉は使われていませんね。コレ↓です。 《引用開始》・・・廃棄物の処理及び清掃に関する法律より 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 (昭和四十五年十二月二十五日法律第百三十七号) 清掃法(昭和二十九年法律第七十二号)の全部を改正する。 (前 略) (焼却禁止) 第十六条の二 何人も、次に掲げる方法による場合を除き、廃棄物を焼却してはならない。 一 一般廃棄物処理基準、特別管理一般廃棄物処理基準、産業廃棄物処理基準又は特別管理産業廃棄物処理基準に従つて行う廃棄物の焼却 二 他の法令又はこれに基づく処分により行う廃棄物の焼却 三 公益上若しくは社会の慣習上やむを得ない廃棄物の焼却又は周辺地域の生活環境に与える影響が軽微である廃棄物の焼却として政令で定めるもの 《引用終わり》 なんでこんなにスンナリと決まったのかな?それが不思議です。 なお、余談ではありますが、この二つ下にあるのがオモシロイ。 >(ふん尿の使用方法の制限) 第十七条 ふん尿は、環境省令で定める基準に適合した方法によるのでなければ、肥料として使用してはならない。(廃棄物の処理及び清掃に関する法律より) 糞尿って肥料として使っちゃダメなんですね。知らなかった(笑) あ、関係なかったですね(^_^;)ゝポリポリ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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