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カテゴリ:雑談アレコレ
俳優の緒形拳さんがお亡くなりになりました。享年71歳。早いですね。合掌デス・・・。
私が緒形拳さんを知ったのは、テレビの時代劇「必殺仕掛人」の藤枝梅安でした。 普段は人の命を救う鍼医者。患者さんからの信頼も厚く、近所では名医として通っている。ところが裏の顔は・・・金づくで殺人を請け負う、腕のいい『仕掛人』。 その矛盾を抱えながらも、両方の世界に生きる梅安先生。 陽気な性格ながらも、時折感じさせる暗い翳。そんな藤枝梅案を見事に演じていました。面白かったァ。 ところが、これって1972年から1973年に放映されたんですね。私はまだ9歳から10歳。そんなガキんちょがこんなドラマを見て良かったんだろうか?と今更ながら思います(笑) 他にも小林桂樹さん、田宮二郎さん、そして渡辺謙さんも藤枝梅安を演じていらっしゃいますが、私はやはり緒形拳さんの『梅安先生』が好きでした。 それから『役にピッタリ!』と思ったのが、1985年にテレ朝系で放送された『迷宮課刑事 おみやさん』でした。 緒形拳さん扮する資料課の課長、鳥居勘三郎刑事。普段はボ~~ッとして頼りないが、その推理はピカ一。その鋭い記憶力によって、時間を超えて発見された証拠の断片を丹念につなぎ合わせて犯人の心理状態を推理し、そこから犯人像を描き出して行く・・・。『犯罪考古学』という言葉を聞いて(なるほど)と思ったものでした。 普段はボーッとしていて、園佳也子さん扮するお手伝いさん(乳母?)の『おタマさん』に「坊ん(ボン)!」と呼ばれる、ちょっと頼りないおみやさん。そして、推理力を働かせて動き出した時の、まるで別人のようなおみやさん。その両面をものの見事に演じていました。 原作になった石ノ森章太郎さんの漫画『草壁署迷宮課おみやさん』も読みましたが、私は原作よりも緒形拳版『おみやさん』の方が面白かったなァ。 この『おみやさん』は、最近では渡瀬恒彦さんも演じてらっしゃいます。渡瀬さんの『おみやさん』もはまり役でしたね。面白かったですよ。でも「どちらか?」と言われたら、私はもう一度、緒形拳さんの『おみやさん』が見たかった・・・。ま、ビデオ録画した分が何話か残っているので、何時でも見られますが[m:50] さて残念なニュース。これはもう、王監督の退任です。 正直言ってあまり巨人は好きではない私でも、王貞治という選手は尊敬出来ました。素直に(凄い!)と思いました。記録といい野球に対する姿勢といい、本当に『偉大なる野球選手』です。 引退した時のシーズン成績が打率二割三分八厘とはいえ、どこの世界にホームランを30本打って引退する選手がいますか!曰く、「王貞治のバッティングができなくなった」から・・・本当に凄い選手でした。 その偉大なる選手が巨人軍の助監督を経て監督になり、さらにその後は弱小チーム(それ以前の南海ホークスの時代からホントに弱かった)・福岡ダイエーエホークスの監督を引き受け、万年Bクラスだったチームを4年目からはAクラス常連チームに育て上げました。その苦労たるや、並大抵のものではなかったでしょう。もちろん、王監督を信じて任せきったオーナー、球団関係者も凄いと思います。 良く『名選手=名監督ではない』などと言われますが、王監督は別ですね。 2006年に世界一に輝いたWBC優勝。あれも王監督ならではだったのではないでしょうか。 試合運びや用兵の上手さもさる事ながら、そのお人柄、また世界的な一流選手としての経歴・名声に、イチロー選手はじめ現在の一流選手たちも心服せざるを得なかったんでしょうね。 王監督の娘さん、王理恵さんがあるラジオ番組(サタデー・ウェイティング・バー アヴァンティ)でこう語っていました(発言の詳細については拙ブログ『「WBCの裏側」ですヨ!』を参照してください)。 引用開始 「サダハル・オウ」の名前は向こうでもずいぶん知られていて、監督として出場したことにもずいぶん驚かれたらしい。私もそういう場面に出くわしたことがなかったのであまり知らなかったけど、向こうではお爺ちゃんが野球少年に戻ったような雰囲気で父のサインを求める姿を見かけた。父は、向こうでは日本とはまた違った捉え方をされているらしく、さらに今回、監督として世界一になったことで、また株が上がっているみたい。 イチロー選手も、おそらく日本にいた頃は、今ほどには父に対する想いみたいなものはなかったのでは。でもメジャーに行って、向こうで父の凄さを実感して、それが「王監督に恥をかかせるわけにはいかない」という発言に繋がったのだと思う。父もあの言葉を聞いてすごく嬉しかったらしい。 引用終わり 惜しいですね。もし王監督がお元気だったら、次のWBCの監督は文句無く王監督だったんですが。 でも手術なさってからの王監督のお姿を拝見すると、本当に痛々しい限りでした。良くソフトバンクの監督を続けて来られたと思います。ましてや今シーズンのこの成績ですから・・・。 北京オリンピックにチームの大黒柱である杉内・和田・川崎の各選手を持って行かれ、挙句のはてに川崎選手は無理して疲労骨折して・・・今シーズンは本当にきつかったことでしょう。その心労たるや、大変なものがあったと思います。 やっぱりこれ以上は無理ですよねェ、残念ですけど。 王監督、長い間、どうもお疲れ様でした。また、我々に野球の素晴らしさ、面白さを教えて下さって、どうもありがとうございました!m(_ _)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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