コロナ禍の影響で週1の仕事に行かなくなって半年が過ぎようとしている。こんなに長期にわたって収束しないなんて、あの時点では誰が想像できただろう。移動制限は徐々に私の心と体を蝕んでいっているような気がする。特に生活に困ることはないものの、気持ちが金縛り状態になってストレスが蓄積されたのか、血圧が高くなり受診した。結果、減塩と減量に気をつけてしばらく様子を見るようにと言われた。
できるだけ薬に頼りたくないので、食事は食材や調理方法に気をつけ、摂取カロリーと消費カロリーを計算しながら頑張った結果、2週間で1.5キロ減量し、血圧もかなり下がってきた。毎日、入浴前と朝起きた時に体重を計っているが、7月12日の入浴前に57kg以上あった体重が、今は55kgを切ることがある。今朝起きた時点では54.4キロだった。久々の快挙である。45歳を過ぎた頃から微増したきた体重は、この20年間はほぼ56kg前後を行き来し、いちばん多かった時は58.9kgまでいってしまった。さすがにこの時は、「ヤバイ。このままじゃ60キロを超えてしまう」と、慌てた。ダイエットというほどでもないが、色々と試したけれど食いしん坊の私には食事制限は長く続かない。それでも「昔からの体形維持ができているのは偉い」と褒められることがある。思い当たることがあるとしたら、アルコールを摂取しなかったことだろう。歩いていても、体が軽くなったような気がする。もちろん血圧は年相応の正常値まで下がった。
ささやかな達成感である。ちょっと幸せな気分に浸っている。先日、独り暮らしの私の様子を見に来てくれた嫁が、「お誕生日おめでとう」とハーゲンダッツのアイスクリームをたくさん買ってきて冷凍庫に詰めてくれた。スリムになった私を見て驚き、「私はコロナ太りになっちゃったのに…。」と嘆いていた。帰り際に、「お母さん、それ以上痩せると心配になるから、もう痩せないようにネ」と、まじめな顔で念を押すので笑ってしまった。コロナ禍でこれまでのように自由に家族に会えないが、息子と嫁は自動車で顔を出してくれるし、娘と婿は食べるものをあれこれと送ってくれ、電話やラインでのつながりも密になっているので寂しくはないが、いつまでこんな状態が続くのだろうか。
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Last updated
2020.08.19 11:59:50