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相模湖の風

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2020.09.16
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カテゴリ:カテゴリ未分類

私より6歳年上で、今年78歳になる知人が70歳を過ぎた頃から残された時間についてよく話をするようになった。最初は冗談交じりに「後10年、今のように元気な状態で生きるとして、1日3食として計算したら1万回とちょっとだけ。いい加減なものや不味いものを食べていられない」という。これまで食についてはそんなに拘りのない人だったので驚いた。あれから8年、だんだんと体力の衰えについて口にすることも多くなったが、相変わらずの活躍ぶりに圧倒されていた。今年になってから連れ合いが病気になり、一時的に介護が必要になったこともあり、冗談でしょうと笑っていられなくなった。
 日本人の平均年齢は男性81.41歳、女性87.45歳にもなった。しかし問題は健康年齢と言われている、自分で自分のことができる年月である。自分のことができなくなり、家族やケアスタッフの手助けを受ける期間が男性で9年以上、女性に至っては12年以上だという、この長さ。私がいちばん恐れているのは認知症になったり、病気で介護が必要になり、独りで生活ができなくなることである。買い物や食事の支度・後片付け、掃除や洗濯、ごみ出し、近所の人とのお付き合い、色々な物事の対応やそれを決断することなど、仕事をしていなくても日々様々なことが起きる。暮らしを維持していくことで 何より大切なことは判断力である。自分ができること、できないことを見極め、できないことをどうするのか考えなくてはならない。次に大事なことは身体能力である。買い物に行けるかどうかが生活を維持するうえで大切である。私も今は週に1回の生協の配達と、ネット通販を利用しているが、いつまでパソコンが使えるかもわからない。ブログの更新もできなくなるだろう。考えなくても当たり前にできていたことがだんだんとおぼつかなくなるのである。歳をとるとはこういうことなのか。
 85歳の大阪の従妹が「オリンピックは観れなくても、せめて今年は東京へ行きたいと思っていたのにオリンピックどころか旅行もできなくなった」と嘆いている。ほんとうに待ったがきかないのである。いくらお金を持っていても、衰え弱っていく自分を認めるのは辛いことだろう。時々、電話で近況報告をして、「お互いに頑張ろうね」と励まし合っているが、85歳と72歳の従妹はおそるおそる安否確認をしているのである。「長生きするのも容易じゃないね」と言いながら、「コロナが怖い」と言う従妹はまだまだ死にたくないという。私は自分らしく暮らしていける、残された時間を丁寧に生きていこうと思っている。残された時間とは何事も自分の意思で決定し、人の力を借りずに自分一人でそのことをやり遂げることができる期間のことである。






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Last updated  2020.09.17 10:17:44



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