全てをコロナウイルスのせいにするのではないが、日本だけでなく世界中が大きく変わってきた。仕事だけでなく、暮らし方や価値観、生き方までも見直しを迫られているような気がする。自分が生きている間にこのようなことに遭遇するなんて誰もが想定していなかったであろう。
感染防止に右往左往しているうちに世の中のすべて、人の心にもだんだんと疲れが蓄積しているように思うのは私だけだろうか。加えて今年になってから高血圧、9月には変形性膝関節症を患い、気分的には一気に高齢者になってしまったような気分である。以前のように平気でウォーキングにも出かけられず、毎日リハビリ体操をし、膝の様子を見ながら散歩をしている。もともと荷物を持って歩くことが大嫌いで、特にウォーキングの時にはハンカチと小銭をポケットに入れているだけだった。小銭は途中の店でちょっとした買い物をしたり、無人野菜売り場で必要な時があるので…。それが最近は店に入るときはマスクが必要になり、エコバックを持っていかないといけなくなった。エコバックを忘れて3円のビニール袋を買うのは良いが、店員さんや周りのお客から「時代に合わない、世の中の空気を読めない人だ」と見られているようで居心地が悪いのである。
これまでにはないことだったが、時として歩いている最中に膝が痛み始めたり、動悸がしたりすると急に不安になることがある。このまま道で倒れて救急搬送されるような事態に陥った時、自分を証明するようなものを持っていないとどうなるのだろう。身分証明書として通用する運転免許証は持っていないし、カードが入っている財布も持っていなかったら、連絡先が分からない。話すことができるならいいが、意識がなくなるとそれもできない。携帯電話はスマホに代えてから重くて嵩張るし、落として壊す危険性が高いので、バッグを持って出かける時以外は持ち歩かないことにしている。
ヒャァ~、路上で倒れてしまったら、身元不明の高齢者になってしまうのか。そういえば家を出たまま行方不明になっている高齢者の数は相当数あるらしい。これからは娘か息子の名刺を持ち歩こうかと思っているこの頃である。
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Last updated
2020.10.28 14:19:35