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2023/07/10
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カテゴリ:図鑑製作project

そろそろ魚の話をしないと怒られそうな気がする。

誰も期待などしていないけれど。



先日T氏と話していて思い出した「採集の目的」。

自分はこの辺の魚や生き物が好きで、それを観察したり飼育したりしたいので採集という手段を用いている。

昨今はSNSやYouTubeの影響で若い世代を中心に採集に踏み込む人間が増えた。もちろん魚が好きでやっている層もいるのだろうが、コミュニティの一員としての活動やSNS上での承認欲求が目立つように思う。

別にダメなわけではないし、(余程やりすぎなければ)法に触れるわけでもない。ただ「別に魚が好きな訳じゃないのかな」とどうしても思い込んでしまうとモヤモヤする。まあ、自分も少なからず影響は受けてるんだけど…。

それに染まりきってしまうのも嫌だったし、SNSのために採集しているわけではないので、そういう意味では今Twitterを辞めたのは悪くない選択だったと思う。

少なくとも環境に負荷はかけてるし、魚も生きてるし。



だが、自分的にはもっと明確な目的が欲しいとここ3,4年前から思い始めてきた。
俺は研究者ではないが、せっかくなので記録を残したいと思った。どんな季節にどんな魚がいて、毎年いたりいなかったりする魚がいて、稀に珍しい魚がひょっこり現れたりする。いつもお世話になっているそんな相模湾。今まで生きてきて何も残せないようなことばかりしてきたので、もし俺が死んでしまった時たとえ人生の何の役にも立たなかったとしても俺がやってきたことを形に残したかった。


そして今実行(制作)しているものが二つ。


まず一つ目は「相模湾沿岸域及び流入河川河口域にて出現・観察した魚類リスト」
これは文字通り、相模湾(細かな範囲や定義はネット上なので控えることにする)におけるいつものフィールドワークにおいて観察された魚類(無顎類含む)をリストとしてまとめているものである。



俺のフィールドワークはあくまで一般的な「遊漁」であるため、潜ってもせいぜい10m以浅、岸からなら約数十m。河口域に関してはざっくり海が見える範囲(だいたい100~200mいくかいかないかくらい)。主にたも網、たまに釣り採集。岩礁、砂地、漁港、藻場、河口…目視による観察に加えて採集、またストランディングや一部漁業廃棄物を含む。死骸を含めることに関しては、普通にフィールドワークやビーチコーミング・漁港ミングを行うというシチュエーションの中で出会える可能性を含んでいるという意図の下である。漁業や民間人による放流など、人の生活に密接である相模湾の特徴であるとして取り上げるべきであると考えたからだ。ただし、市場など水揚げ現場において見られるものは省いてある。

何かしらある度に更新し続けていて、2023年7月現在では478種類にもなった。中には相模湾初記録の魚もいる。

ただ、この記録は俺だけではなく後輩M君をはじめ何人かの知人の協力あってこそである。7、8割くらいは自分で見てるはず…だけど。





そしてもう一つが「相模湾の魚たち」。
今回メインに話すのがこちら。




これは先程のリストの内容を元に作る魚図鑑である。協力を除けば完全オリジナルの「世界にひとつだけの図鑑」。今はこの図鑑こそが生きる理由に、夢になりつつある。

リストは更新し続けるし、体がもつ限りフィールドには出る。海も同じ顔はしない。だからこの図鑑が本当の意味で完成するのは、俺が死ぬ間際ということになる。もちろん一旦どこかで区切るけど。


タイトルはまたどこかで変えるかな…仮にこうしただけなので、いまだにしっくり来ない感じはある。




簡単に説明したが、細かくはまた次の記事に書くことにする。長くなりそうなので。





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Last updated  2023/07/10 09:41:55 PM
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